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セイヨウミヤコグサ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 セイヨウミヤコグサ

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セイヨウミヤコグサ
分類群 維管束植物 双子葉・離弁花類 マメ科
(Fabaceae, Fabales, Magnoliopsida, Magnoliophyta)
学名 Lotus corniculatus var. corniculatus
英名等 Birdsfoot trefoil
自然分布 ヨーロッパ
形態 多年草.長い直根があり,茎はややねるかまたは斜めに立ち,高さ10~50cm,中空でない.葉は3小葉からなる複葉で,小葉は卵形~倒卵形,多くは多少毛をもつがまれに無毛.葉の基部の托葉は大きさ・形ともふつうの小葉と変わらず,5小葉に見える.花は蝶形花で長さ10~16~,枝先に3~7個ほど放射状に集まり花序となる.がくは長さ5~8~で先は5裂,裂片はがくの筒部と同長またはやや短く,まばらな軟毛がある.果実は長さ4cmほどの莢となり,鳥の足ように見える(英名birdsfootの由来).熟すと果皮が2片に裂ける.4倍体で2n=24.
在来種ミヤコグサ L. c. var. japonicus は,花序が1~3個の花からなり,がくの裂片は筒部と同長~長く,茎・葉・がくは無毛で丈が低い.2倍体.
生息環境 道端,法面等,よく日のあたる場所
温度選好性:暖温帯~寒帯
繁殖生態 繁殖期:花期は5~7月
風媒花,虫媒花.種子および栄養繁殖
生態的特性 情報整理中
侵入情報
国内移入分布 ほぼ全国 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 不明
侵入経路 緑化用や牧草として持ち込まれたと思われる.
侵入年代 野外での記録は,1970年代の初めに北海道や長野で.
影響 環境改変により在来ミヤコグサの分布は限られたものになりつつあるが,本種が増えると在来のミヤコグサを食草とする昆虫の本来の分布パターンや個体群動態を撹乱する可能性がある.
影響を受ける在来生物:在来変種ミヤコグサ L. c. var. japonicus,ミヤコグサ食昆虫など
法的扱い 特になし
防除方法 安易に緑化資材として使用しない等,生態系への配慮が必要.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 世界中に牧草として導入されている.
備考
ミヤコグサ属はマメ科のモデル植物としてよく用いられ,その共生根粒菌のゲノムも既に解読されている.
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