(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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ニワウルシ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 ニワウルシ, シンジュ

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ニワウルシ
分類群 維管束植物 双子葉・離弁花類 ニガキ科
(Simaroubaceae, Sapindales, Magnoliopsida, Magnoliophyta)
学名 Ailanthus altissima
英名等 Tree of heaven, China sumac
自然分布 大陸中国,台湾
形態 落葉高木.高さ10~25mになる.樹皮は灰白色で縦に浅い割れ目がある.若枝は赤みを帯びた緑色で,長さ40~60cmの奇数羽状複葉を互生.葉は特有の臭気を持つ.小葉は6~10対あり,長卵形~被針形で,先端が細くとがる.花期に長さ30cmほどの円錐花序を出し,緑白色の5弁花を多数つける.果実は翼状,長さ3.5~5cm,中央に扁平な種子があり,淡緑色から赤みを帯び,褐色に熟す.
生息環境 開けた河川敷,道路わき,市街地等.
温度選好性:温帯,暖温帯
繁殖生態 繁殖期:花期は初夏
風媒花,虫媒花.雌雄異株.風による種子散布,および萌芽による栄養繁殖.
生態的特性 河川敷,空き地等にパイオニア樹種として侵入する.さらに,耐陰性も持つとされ,大気汚染にも強い.種子は良く発芽する.
侵入情報
国内移入分布 北海道,群馬,埼玉,神奈川,静岡,愛知,岡山,広島の各県 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 不明
侵入経路 庭木,街路樹として導入されたものが野生化した.養蚕(Samia cynthia)にも用いられたとされる.
侵入年代 明治初期に渡来.
影響 成長が早く,河川敷に繁茂し在来種と競合する.アレロパシー効果で他の植物の成長を阻害する.
影響を受ける在来生物:在来木本植物
法的扱い 特になし
防除方法 稚樹の抜き取り,伐採(ただし,萌芽更新可能),除草剤等.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 アフリカ,南北アメリカ(米国:1784年導入),オーストラリア,ヨーロッパ(1751年導入)に定着している.
備考
大陸中国産はA. a. var. altissima,台湾産はタイワンニワウルシ A. a. var. tanakai として変種とされることがある.
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