(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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アオゲイトウ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 アオゲイトウ, アオビユ

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アオゲイトウ
分類群 維管束植物 双子葉・離弁花類 ヒユ科
(Amaranthaceae, Caryophyllales, Magnoliopsida, Magnoliophyta)
学名 Amaranthus retroflexus
英名等 Redroot pigweed, Carelessweed, Redroot Amaranth
自然分布 北アメリカ
形態 一年草.茎は直立し,高さ0.2~1.5m.淡緑色だがときに紅染し,短い軟毛がある.葉は長さ4~10cm,上面はほとんど無毛で下面に軟毛,葉柄は2~7cm.花穂は白緑色,円柱状で幅8~15mm,茎頂のものは直立.多くの短い横枝が出て全体が円錐形になる.雌雄の花が混在,小苞葉は長さ4~6mm,中央脈が伸び出し,花被片5個で長さ3mmほど.果実(胞果)は花被より短く,熟すと横に裂開.種子は黒~褐色,径1mm,光沢がある.染色体数2n=34.種内変異が大きく,同属内で交雑する.
生息環境 畑地,樹園地,牧草地,路傍,荒地
温度選好性:温帯~熱帯
繁殖生態 繁殖期:6~10月.
雌雄異花.胞果(250,000~500,000個,10~40年)は風,雨,動物(胃中含む)により伝播.
生態的特性 日当たりの良い,湿った肥沃地を好むが,生育が進むと耐旱性を持つ.C4植物.
侵入情報
国内移入分布 ほぼ全国. 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 不明
侵入経路 非意図的移入
侵入年代 1890年頃,1912年に同定
影響 在来種,畑作物,果樹,牧草との競合.硝酸塩の蓄積が家畜に有害.アレロパシー作用.多種の虫,ネマトーダ,菌,ウイルス,寄生植物の寄主.花粉症の原因.
影響を受ける在来生物:在来植物,農作物,牧草など.
法的扱い 特になし
防除方法 抜き取り,刈り取り.除草剤(アトラジン)耐性型がある.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 南アメリカ,ヨーロッパ,アジア,アフリカ,オセアニアに分布
備考
ホソアオゲイトウやホナガアオゲイトウに駆逐されつつある.
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