(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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ホテイアオイ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 ホテイアオイ, ホテイソウ, ウォーターヒヤシンス

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ホテイアオイ
分類群 維管束植物 単子葉植物 ミズアオイ科
(Pontederiaceae, Commelinales, Liliopsida, Magnoliophyta)
学名 Eichhornia crassipes
英名等 Water hyacinth
自然分布 南アメリカ
形態 多年生の浮遊性植物.高さは0.1-1.5mで生育環境に依存.葉は卵心形-円心形で無毛で光沢があり,葉柄はふくらんで浮き袋になる.水中に根をのばす.花は淡紫色,6花被,6雄ずい,1雌ずい,子房上位.花穂全体が一日で開花し,次の日には茎ごと曲がって水没.花に3型(長花柱花,中花柱花,短花柱花)があるが,日本ではほとんど中花柱花.花は3cm程度.染色体数2n=32.
生息環境 暖地の湖沼,溜池,河川,水路,水田,泥土上
温度選好性:温帯-熱帯
繁殖生態 繁殖期:花期は6-11月
両性花.ただし,日本では訪花昆虫の不在から有性繁殖はあまりしない.走出枝(数1,000個)による繁殖力が強い.
生態的特性 日当たりが良い,温暖な場所を好み,水質に対する適応性は極大.窒素やリンを吸収して水質浄化.C3植物.越冬できる限界温度は0℃以下の積算温度が-500℃/時間程度.
侵入情報
国内移入分布 関東甲信越~九州,琉球列島,八丈島(伊豆諸島).九州・四国では特に多い 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 米国
侵入経路 観賞用,家畜飼料として導入.現在では.観賞用・水質浄化・緑肥に利用されている.
侵入年代 明治中期に輸入,1972年に確認
影響 在来水生植物やイネとの競合.水流の阻害.船舶の運航や漁業の障害.アレロパシー作用.虫,ダニ,菌,ウイルスの寄主.
影響を受ける在来生物:水生植物,イネなど
法的扱い 移入規制種(佐賀県 環境の保全と創造に関する条例).オーストラリアでは持ち込み禁止.
防除方法 物理的な除去(冬期の越冬株の除去).生育初期のソウギョの放流(地上部は食べない.特異性は低いので他の植物への影響は大きい).微生物除草剤の開発.海外では,天敵導入を行っている(ゾウムシ,イガ類など).
問題点等 情報整理中
海外移入分布 韓国,台湾,北米,西欧,アフリカ,オセアニア,ハワイ
備考
外来生物法で要注意外来生物に指定された.世界の侵略底外来種ワースト100,日本の侵略的外来種ワースト100に指定.
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