(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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オオブタクサ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 オオブタクサ, クワモドキ, アサノハブタクサ

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オオブタクサ
分類群 維管束植物 双子葉・合弁花類 キク科
(Asteraceae, Asterales, Magnoliopsida, Magnoliophyta)
学名 Ambrosia trifida
主なシノニム Ambrosia trifida var. integrifolia
英名等 Giant Ragweed, Great Ragweed, Buffalo Weed, Horse Weed
自然分布 北アメリカ
形態 大型の一年草.茎は直立し,3mになり,多毛,分岐して大きな株になる.葉は長柄があり,長さ・幅とも20~30cmになり,掌状に3~7裂,裂片は細長く尖って両面ともざらつく.雌雄同株.雄の頭花は枝先に細長い穂を作り,総包片は合着して皿型になり,複数の筒状花を入れる.雄ずい5個.雌の頭花は雄花序の基部にある包葉にかくれて2~3個ずつつき,緑色のつぼ形の総包に雌ずいのみつく.偽果は長さ5~10mm,先はくちばしとなり,基部に4~8個の刺状の突起.染色体数2n=24.ブタクサとの雑種がある.生長後も葉が分裂しないものはマルバクワモドキとされる.
生息環境 畑地,樹園地,牧草地,河川敷,路傍,荒地,堤防
温度選好性:温帯
繁殖生態 繁殖期:花期は秋.
雌雄同株,風媒花.痩果(275個)は,雨,鳥,人間などにより伝播
生態的特性 肥沃で湿った所を好む.
侵入情報
国内移入分布 沖縄を含むほぼ全国 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 不明
侵入経路 非意図的移入(飼料穀物や豆類に混入)
侵入年代 1952年に静岡県清水港・千葉県.沖縄も戦後
影響 サクラソウなどの在来種,畑作物,牧草との競合.アレロパシー作用.虫,菌の寄主.花粉症の原因.
影響を受ける在来生物:サクラソウなどの在来植物,農作物,牧草など(競合).人間(健康被害).
法的扱い 要注意外来生物(外来生物法),日本の侵略的外来種ワースト100 指定種,特定の国への持込制限等 対象種
防除方法 抜き取り,刈り取り.ブタクサハムシの増加などで安定化.カナダでは公共機関が化学薬剤で処置.微生物除草剤の開発.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 ヨーロッパ,アジアに分布
備考
日本の侵略的外来種ワースト100.外来生物法で要注意外来生物に指定された.
韓国では輸入禁止.
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