(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
  1. 侵入生物データベース >
  2. 日本の外来生物 >
  3. 維管束植物 >
  4. ハリビユ

ハリビユ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 ハリビユ, ハリイヌビユ (写真なし)
分類群 維管束植物 双子葉・離弁花類 ヒユ科
(Amaranthaceae, Caryophyllales, Magnoliopsida, Magnoliophyta)
学名 Amaranthus spinosus
英名等 Spiny amaranth, Spiny pigweed, Needle burr, Thorny amaranth, Prickly amaranth
自然分布 北アメリカ
形態 一年草.茎は高さ40~80cm,やや無毛で光沢がある.葉は広狭さまざま,長さ5~8cm,幅1.5~5.5cm.葉柄のつけねに鋭い棘を持つ点で近縁種と区別可能.花序に雌雄の花が雑居,小包葉はがくとほぼ同長~やや短く,小包葉の中央脈はノギとなって伸び出る.がくは5個,長さ1.5~2mm,果実(包果)はがくとほぼ同長でしわがある.種子は1個,径0.8mm程度の円形,黒色で光沢あり.染色体数2n=32,34.
生息環境 畑地,荒地,路傍,樹園地,牧草地
温度選好性:暖帯~熱帯
繁殖生態 繁殖期:7~10月
雌雄異花.胞果(種子生産量は多い)は風,雨,動物により伝播,植物片からも栄養繁殖.
生態的特性 温暖で日当たりの良い肥沃地を好み,冷涼な所や日陰地では生育しない.C4植物.
侵入情報
国内移入分布 本州中部~西部,四国,九州,沖縄,小笠原 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 不明
侵入経路 非意図的移入
侵入年代 明治時代中期に沖縄に侵入.本州では戦後拡大した.近年は東北地方でも分布拡大.
影響 在来種,畑作物,牧草との競合,飼料に混入すると鋭い棘のため家畜は食べられない.家畜が大量に食べると有毒.アレロパシー作用.多種の虫,ネマトーダ,ウイルスの寄主.
影響を受ける在来生物:在来植物,農産物,家畜
法的扱い 要注意外来生物(外来生物法)
防除方法 抜り取り,刈り取り,除草剤
問題点等 情報整理中
海外移入分布 南アメリカ,アフリカ,アジア,オーストラリアに分布
備考
外来生物法で要注意外来生物に指定された.種内変異が大きく,同属内で交雑する.
基本・侵入情報 参考資料リスト