(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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エゾノギシギシ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 エゾノギシギシ, ヒロハギシギシ

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エゾノギシギシ
分類群 維管束植物 双子葉・離弁花類 タデ科
(Polygonaceae, Polygonales, Magnoliopsida, Magnoliophyta)
学名 Rumex obtusifolius
英名等 Broadleaf dock, Bitter dock
自然分布 ヨーロッパ
形態 0.6~1.3m,多年草.茎は直立し,太く,しばしば紅紫色.根生葉は長柄を持ち,長さ30cm,幅12cmにもなる.茎上の歯は柄が短く先が尖る.葉は細脈まで明瞭,縁は細かく波打ち,中央脈はしばしば紅色,下面脈上に短い毛がある.花は淡緑色,階段状に輪生して穂を作る.染色体数2n=40,60.
生息環境 牧草地,樹園地,芝地,畑地,路傍,河岸,荒地,林地
温度選好性:温帯~亜熱帯
繁殖生態 繁殖期:花期は初夏.
両性花.痩果(5,000~100,000個,20年以上)は風,雨,飼料に混入して伝播.根茎からの再生力も強力.
生態的特性 周年にわたって発生,生育し,耐寒性が強い.日当たりの良い湿地,酸性土壌を好むが,肥沃地からやせ地まで適応.
侵入情報
国内移入分布 日本全国に広く分布. 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 不明
侵入経路 非意図的導入.詳細不明.
侵入年代 明治中期に渡来? 1909年に北海道で確認
影響 在来種,牧草,果樹との競合
影響を受ける在来生物:在来植物,牧草,果樹など
法的扱い 要注意外来生物(外来生物法)
防除方法 抜き取り,刈り取り.作物の草丈が高く耕耘回数の多い畑地の方が少ない.天敵導入(在来昆虫のコガタルリハムシが特異的に採食).
問題点等 情報整理中
海外移入分布 北アフリカ,アジア,オセアニア,南北アメリカに分布
備考
外来生物法で要注意外来生物に指定された.ギシギシ属の植物は変異が多く,交雑もし易い.本種とナガバギシギシ(ギシギシの母種)との交雑種(ノハラダイオウ)がある.その他のギシギシ属とも交雑し,雑種強勢も見られる.
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