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ドジョウ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 ドジョウ

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ドジョウ
分類群 硬骨魚綱 コイ目 ドジョウ科
(Cobitidae, Cypriniformes, Actinopterygii)
学名 Misgurnus anguillicaudatus
英名等 Oriental weatherfish
自然分布 アムール以南~大陸中国,朝鮮半島,台湾,海南島,ベトナム北部,ミャンマー(エーヤワディ川)
形態 雄全長11cm,雌全長12cm.腹面を除き褐色を帯び,不明瞭な斑紋を持つ.腹面は淡色で斑紋がない.尾鰭と背鰭に褐色の小斑が散在する.尾鰭基部の上角の表層に小さな黒色斑がある,口ひげは5対,うち3対は上唇にある.下唇にある2対のうち,内側のものは柔突起が変化したもの.雄成魚の胸鰭はのび,第2鰭条基部上片が後方へ厚くなって骨質盤を形成する.産卵期の雄は,背鰭前方と背鰭基底付近に,それぞれ1対ずつのこぶ状突起をもつ.
生息環境 水田や湿地と,周辺の細流にすむ.平野部を中心に生息するが,圃場整備されていない水田が近くにあれば,かなり上流域にもいる.
繁殖生態 繁殖期:6~7月
水田周辺では,しろかきと同時に周囲の用水路から水田に遡上する.この時には卵はまだ成熟していない.遡上後,水田で何日か過ごしたあと成熟し,夜間に産卵する.産卵時には雄が雌の腹部に巻きつく.雄の骨質盤とこぶ状突起はこの時に役立つ.卵は泥上にばらまかれる.1産卵期に何度か完熟卵を持ち,産卵する.産卵した雌の肛門の両側には,雄が巻きついたときにできた楕円形の傷跡が残る.
生態的特性 産卵後,成魚と孵化した仔魚はともに水田内で生活する.飼育すると数年間生きるが,水田地帯では落水時などに大量に死亡するので,自然状態での寿命は短い.
食性:雑食性
侵入情報
国内移入分布 中国・韓国に由来する外来集団が広範囲で定着していると思われるが,詳細不明. 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 中国・韓国
侵入経路 中国・韓国から食用に輸入されたものが逸出している可能性.
侵入年代 不明
影響 在来の同種集団との交雑・競合
影響を受ける在来生物:在来のドジョウ集団
法的扱い 特になし
防除方法 情報整理中
問題点等 情報整理中
海外移入分布 ドイツ,イタリア,トルクメニスタン,米国本土,オーストラリア,ハワイ,フィリピン,パラオなど
備考
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