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トノサマガエル

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 トノサマガエル

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トノサマガエル
分類群 両生綱 無尾目 アカガエル科
(Ranidae, Anura, Amphibia)
学名 Rana nigromaculata
主なシノニム Pelophylax nigromaculatus
英名等 black-spotted pond frog
自然分布 本州(関東地方から仙台平野、信濃川流域を除く),四国、九州と一部の周辺島嶼(平戸,種子島など),朝鮮半島,大陸中国.
形態 体長雄55~80mm,雌60~90mm.体重15~40g.日本のカエルとしては例外的に雌雄で体色が異なり,雄の基色は金色ないし緑色.背面に小隆条が散在.雌は融合した黒い斑紋を持つ.染色体数2n=26.
生息環境 平地から山際にかけての水田や池.
温度選好性:不明.
繁殖生態 繁殖期:4~7月.
水田などの止水に雄が集まり「グルルル…」という声で鳴く.塊状の卵塊を産出する.オタマジャクシは70mm近くまで成長し,変態サイズも大きい.産仔数:蔵卵数は1,800~3,000個.
生態的特性 水辺で生活し,活動時期には水田や水路,ため池などで見られる.
食性:肉食性.昆虫やクモ,ミミズ等.カエルをよく捕食し,小型のヘビを捕食することもある.
侵入情報
国内移入分布 北海道(札幌市,恵庭市,江別市,北広島市,南幌町),対馬の豊玉町 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 静岡県(→北海道),長崎県本土(→対馬)
侵入経路 北海道では学校教材として静岡県産のものが持ち込まれ,余った個体が遺棄されて定着したらしい.対馬における進入経路は不明.
侵入年代 北海道では1993年に初めて確認された.対馬では2003年に確認されている.
影響 北海道の北広島市では,本種の多い水田で在来のニホンアマガエルが少ない傾向が指摘されている.食物を巡る競合の他,直接的な捕食の影響もあると考えられる.無脊椎動物に対する捕食.ゲンゴロウの幼虫を捕食した記録がある.
影響を受ける在来生物:在来カエル類(競合,捕食).水生~地表性無脊椎動物など(捕食).
法的扱い 特になし.
防除方法 繁殖期を中心に水辺を見回り,成体や卵塊,幼生を取り除くことが現実的.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 東トルクメニスタン,中国雲南省に隔離分布する個体群は移入の可能性が指摘されている.
備考
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