(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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サキシマハブ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 サキシマハブ

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サキシマハブ
分類群 爬虫綱 有鱗目 ヘビ亜目 クサリヘビ科
(Viperidae, Ophidia (Serpentia), Squamata, Reptilia)
学名 Protobothrops elegans
主なシノニム Trimeresurus elegans
英名等 Sakisima habu
自然分布 八重山諸島(石垣島,竹富島,嘉弥真島,小浜島,黒島,上地島,下地島,西表島)
形態 体長60~120cm,頭胴長50~100cm,体重70~700g.頭胴長は最大で105cmほどの毒蛇.体色は多くは褐色地だがオレンジ色のものもいる.胴体中央の体鱗列数は23~25.染色体数2n=36.
生息環境 森林から畑や集落内まで広範.
温度選好性:活動が盛んな季節は3~8月と推定されるが,冬期にも咬傷数が減少しない.
繁殖生態 繁殖期:6~7月
交尾を終えた雌は地上の物陰に産卵する.産仔数:産卵数は4~10個
生態的特性 夜行性だが,ハブに比べ日中に見かける頻度も高い.ハブよりも毒は弱く,動きは緩慢.
食性:肉食性.昆虫,サワガニ,カエル,トカゲ,鳥,哺乳類など幅広い.
侵入情報
国内移入分布 沖縄島.糸満市南部に定着.玉城村・那覇などで捕獲された記録もある.名護市でも捕獲例はあるが,生息密度が小さいか,定着していないと考えられている. 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 八重山諸島
侵入経路 観光施設等で保管されていたものが盗難に遭い,その後放逐された
侵入年代 1970年代から持ち込まれ,1976年に放逐された.
影響 在来の各種小型動物の捕食,在来ヘビ類との競合,在来ハブ P. flavoviridis との交雑.ヒトなどへの咬傷.ヒトの受傷率は,ハブの5倍以上.
影響を受ける在来生物:節足動物,両生類,小型爬虫類,小型鳥類,小型哺乳類(捕食).ヘビ類(競合).ハブ(交雑).ハブとの交雑は,拡大しているわけではないが,まれに発見されている.
法的扱い クサリヘビ科は特定動物(動物愛護管理法)で,飼育・運搬には許可が必要.
防除方法 市町村が捕獲器や誘導網トラップによる捕獲を行っている.密度地域の小学校では防蛇壁が設置され,校内への侵入低減が認められている.咬傷事故がまれに発生するが,本種の毒はハブより弱いため,抗毒素が使われないこともある.交雑個体による咬傷には,既存のハブ用抗毒素が効くことが確認されている.
問題点等 情報整理中
海外移入分布
備考
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