(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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キタキツネ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 キタキツネ, アカギツネ

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キタキツネ
分類群 哺乳綱 食肉目(ネコ目) イヌ科
(Canidae, Carnivora, Mammalia)
学名 Vulpes vulpes schrencki
英名等 Red fox
自然分布 北海道,国後島,択捉島.種アカギツネは,東南アジアを除くユーラシアほぼ全域,アフリカ北部の一部に分布.本州・四国・九州のものは亜種ホンドギツネ V. v. japonica
形態 毛色は赤褐色であごの下から腹部は白色.四肢の足先前面は黒色.尾は赤褐色でふつう先端部に白毛がある.頭胴長60~80cm,尾長37~44cm,肩高30~40cm,体重2.5~10kg.
生息環境 沿岸から山地まで,ツンドラ,砂漠,森林,草原,農地,市街地など多様な環境に生息.
繁殖生態 繁殖期:繁殖期:12月~2月.3月下旬~4月に出産.
産仔数:3~6
生態的特性 出産には毎年同じ巣穴が使われる傾向がある.巣穴は沢地や林内の斜面に横穴を掘ったタイプが多く,奥に産室があって,平均4つ程度(最大36)の出入り口がある.
食性:ノネズミ類が主要な食物,他にウサギ,浜や川辺に打ち上げられた魚類,鳥類,爬虫類,昆虫類,果実や農作物,人家の残飯など.
侵入情報
国内移入分布 埼玉,千葉県 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 不明
侵入経路 不明
侵入年代 情報整理中
影響 在来亜種との交雑,競合.人畜共通感染症であるタホウジョウチュウ症を引き起こす寄生虫エキノコックスの媒介
影響を受ける在来生物:在来亜種ホンドキツネ(競合・交雑).エキノコックスを媒介し,間接的に人やペットにも健康被害を及ぼす可能性がある.
法的扱い 狩猟鳥獣(鳥獣保護法).
防除方法 キタキツネやその糞周辺は触らない,北海道で野外のものを口にするときはキタキツネの糞に含まれるエキノコックスの卵が付着している危険性があることを念頭に入れ,ペットの犬を北海道で放し飼いした後に本州にペットを持ち込むときは検疫を受けるなど予防対策が必要.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 種アカギツネは英国(マン島),オーストラリア,カナダ,米国本土,メキシコ(バハカリフォルニア)に定着.オーストラリアの一部地域・アラスカでは,根絶に成功している.
備考
エキノコックス症は四類感染症とされており,ヒトにエキノコックス症の病原体や抗体が確認された場合,新感染症法により指定された病院・診療所への届出が義務づけられている.

種アカギツネ Vulpes vulpes は,世界の侵略的外来種ワースト100
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