国立環境研究所の研究情報誌「環境儀」第10号の刊行について
(お知らせ:環境省記者クラブ同時配布)

添付ファイル
環境儀第10号 html版  pdf版(2.4MB)

平成15年10月28日(火)
独立行政法人国立環境研究所
主任研究企画官: 松村 隆 (029-850-2310)
環境情報センター長: 松井 佳巳 (029-850-2340)
担当:企画・広報室 松本 公男 (029-850-2453)
情報企画室 竹内 久智 (029-850-2341)



 国立環境研究所では、当研究所の研究成果を国民各層に分かりやすく伝えるため、研究情報誌「環境儀」を発行していますが、このたび第10号を刊行しました。

 第10号では、「オゾン層変動の機構解明」を取り上げ、地球環境を観測する人工衛星を利用したオゾン層の観測、オゾン層破壊の機構解明等の取組、研究成果を中心に紹介しています。


1.第10号の内容

 第10号では、平成8年(1996)に打ち上げられた地球観測プラットフォーム技術衛星「みどり」に搭載されたオゾン層を観測するセンサー(ILAS)から得られたデータを中心に、その観測方法、得られたデータの解析方法、解析結果から判明したオゾン層破壊のメカニズム等、オゾン層の変動に関連した研究の取組み、成果を紹介しました。
 
 内容としては、

  1. 研究担当者へのインタビュー
      (中島英彰 成層圏オゾン層変動研究プロジェクト衛星観測研究チーム総合研究官)
      (横田達也 社会環境システム研究領域情報解析研究室長) 
  2. 「オゾン層変動の解明研究(人工衛星のデータで見たオゾン層の破壊)」の概要
  3. 衛星観測によるオゾン層研究をめぐって(国内外の取組)
  4. 衛星観測によるオゾン層研究プロジェクトの歩み
のほか、オゾン層の衛星観測に用いた太陽掩蔽(えんぺい)法、極地方で形成する特殊な雲のオゾン層破壊への影響に関する解説コラム等で構成されています。

 なお、わかりやすい出版物とするため、これまでと同様、所内での検討に加え、外部の科学関連出版の専門家にリライトを依頼しました。

2.閲覧・入手についての問い合わせ先

 ● 「環境儀」は、研究所のホームページで閲覧することができます。
     ホームページアドレス  http://www.nies.go.jp/index-j.html

 ● 冊子の入手については、下記へお問い合わせ下さい。
   連絡先:国立環境研究所環境情報センター情報企画室出版普及係
       (TEL: 029-850-2343)

 ● 「国立環境研究所友の会」の会員の方には、友の会事務局を通じて継続的に送付いたします。
     (友の会ホームページ http://tomonokai.eic.or.jp/

(参考)これまで「環境儀」で取り上げたテーマ
創刊号
  環境中の「ホルモン様化学物質」の生殖・発生影響
第2号
  アジア太平洋における温暖化対策統合評価モデル(AIM)
第3号
  干潟・浅海域−生物による水質浄化に関する研究
第4号
  熱帯林−持続可能な森林管理をめざして
第5号
  VOC−揮発性有機化合物による都市大気汚染
第6号
  海の呼吸−北太平洋海洋表層のCO2吸収に関する研究
第7号
  バイオ・エコエンジニアリング−開発途上国の水環境改善をめざして
第8号
  黄砂研究最前線−科学的観測手法で黄砂の流れを遡る
第9号
  湖沼のエコシステム−持続可能な利用と保全をめざして