募集期間 | 平成30年5月24日(木)~6月15日(金)15時まで |
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参加資格 | 本チャレンジテストでは、参加資格は特にありません。 個人、民間、公的機関を問わず、 幅広い参加者を希望いたします。 ただし、参加機関は「3.参加資格」の試験法のうち 1つまたは複数を用いて実施すること。 |
募集予定 件数 | 20件程度 (希望者が多い場合、抽選となる場合があります) |
主催 | 国立研究開発法人国立環境研究所 環境リスク・健康研究センター リスク評価科学事業連携オフィス 生態毒性標準拠点 |
協力 | 一般社団法人セタックジャパン |
1.公募の概要
国立環境研究所環境リスク・健康研究センター 生態毒性標準拠点では、初代拠点長(現愛媛大学鑪迫典久教授)の発案で、(1)試験機関間の生物応答試験結果の再現性、変動幅を測ること、(2)様々な種類の生物応答試験の適用性比較を行うことの2つを目的とし、それぞれの機関が得意とする生物応答試験を利用して共通のサンプル(生態毒性標準拠点で用意した模擬事業所排水)について試験を行い、その結果を総合的に比較する第1回生態影響試験チャレンジテストを平成29年に主催しました。その結果、おかげさまで民間14機関(うち4機関がGLP機関)、公的機関(国立環境研究所を含む)・大学10機関、地環研3機関のご協力をいただき、合計83試験を実施することができました。改めて感謝申し上げます。この結果は、第26回環境化学討論会(平成29年6月静岡市)で発表させていただくとともに、第20回日本水環境学会シンポジウム(平成29年9月、和歌山市)では参加者の方々にも多くご発表いただきました。なお、第26回環境化学討論会での発表スライドはセタックジャパンのHPに掲載されております。

第2回生態影響試験チャレンジテストでは、環境省から提案されている生物応答を用いた排水試験法(検討案)の生態影響試験法3種、化審法や農薬取締法で行われている試験法等の指定した試験手法を用いて共通のサンプル(生態毒性標準拠点で用意した模擬事業所排水)について試験を行い、その結果を総合的に比較することによって、複合化学物質の評価に適した試験法の洗い出しとそれらの適用妥当性を検証し、将来取り組むべき課題の抽出に役立てていくことを目的としたいと思います。
このチャレンジテストは試験機関間の優劣を競うことが目的ではなく、得られた個別のデータは守秘します。 よりよい水環境の保全や適切な化学物質管理を目指すために複数の化学物質の影響を知る評価手段の1つとして、生態影響試験の普及啓発に資することができればよいと考えていますので、より多くの皆様にチャレンジしていただきたく、幅広い参加者を希望いたします。
※生物を用いた水環境の評価・管理手法に関する検討会 参照
http://www.env.go.jp/water/seibutsu/conf.html
2.チャレンジテストの目的
第2回生態影響試験チャレンジテストでは、以下について検討します。
- 試験機関間の生物応答試験の再現性、変動幅のデータの蓄積を行う。
既存の試験法を行った試験機関間での結果比較を行い、日本全国で自らの試験結果がどのあたりに位置するのか等の結果が得られます。具体的には排水管理手法で提案されている生物試験法(藻類、魚類、甲殻類短期慢性毒性試験)で得られる試験結果の試験機関間のばらつきが明らかになります。
3.参加資格
本チャレンジテストでは、参加資格は特にありません。
個人、民間、公的機関を問わず、幅広い参加者を希望いたします。
しかしながら、今回は目的を絞るために、ご参加いただく機関は以下の試験法のうち
1つまたは複数を用いて実施していただくこととします。
- 国立環境研究所・環境省から平成25年に公表した「生物を用いた排水試験法(検討案)に記載されている胚・仔魚期短期毒性試験、ニセネコゼミジンコを用いた繁殖試験、ムレミカヅキモを基本とした藻類生長阻害試験
- 化審法・農薬取締法で規定されている、魚類急性毒性試験(メダカなどの指定魚種に加え、マダイ・ジャワメダカなどの海産・汽水魚種も構わない)およびミジンコ類遊泳阻害試験
- 藻類遅延発光試験
4.募集の詳細
- 1参加者(機関)につき1サンプルを無償で配布します。サンプル量は上限2Lとします。必要量を申し込み時に申請してください。ただし、1度に複数の試験をする場合や多量のサンプルを必要とする試験の場合には相談に応じます。
- 参加者は原則公開にしますが、匿名を希望する試験機関(個人)の場合には、相談に応じます。
- テストサンプルの作成、サンプル容器および送料は生態毒性標準拠点で負担します。
- 試験の実施に係る費用は各自で負担してください。
- データのとりまとめは、生態毒性標準拠点に一任させていただきます。ただし、解釈等で不明の点がある場合には相談に応じます。
- 試験結果をメール(エクセルファイル)で8月3日(金)までに送付ください。結果は、生態毒性標準拠点で再計算することを考慮して生データでの提出をお願いします。ただし既定の統計処理が可能な方は、統計処理済のものも併せて送付ください。送付が期日よりも遅れる場合には相談に応じます。
- 結果について、9月に開催される日本環境毒性学会(9月11,12日、岐阜県)にて報告する予定です。(変更になる場合があります)
- ご不明の点は、下記問合せ先電子メールアドレスまでご連絡をお願いします。
5.募集予定件数
20件程度
(希望者が多い場合、抽選となる場合がありますので、ご了承ください)
6.第2回生態影響試験チャレンジテストのスケジュール
参加者募集: 5月24日(木)から6月15日(金)15時まで
参加者選定・確定・通知: 6月18日(月)
試験排水の調整と配布: 6月下旬(6/19~順次)
各参加者の試験実施: 排水が届き次第、順次
参加者の試験結果データの事務局への送付〆切: 8月3日(金)必着
日本環境毒性学会で成果報告予定
※チャレンジテストのスケジュールは、予告なく変更になる場合があります。
予めご了承ください。
7.応募方法
8.問い合わせ先
国立研究開発法人国立環境研究所 環境リスク・健康研究センター
リスク評価科学事業連携オフィス 生態毒性標準拠点
第2回生態影響試験チャレンジテスト事務局
担当: 山本、山岸、阿部、小塩
住所: 〒305-8506 茨城県つくば市小野川16-2
Tel,FAX: 029-850-2851