※本セミナーは終了致しました※
多数のご参加、誠にありがとうございました.
開催の趣旨
事業場等からの排水には多様な化学物質が含まれている場合があり、個々の化学物質の濃度や量が既存の各種法令を満足する場合にも、排水総体としては水生生物に対して様々な影響を与える可能性があると懸念されています。そうした中で、生物応答を利用した生態影響試験による排水のリスク評価・管理手法が注目され、各国で導入・活用が進んでいます。しかし、有用な試験結果を得るためには、適切な手法で精度の高い操作を行うことが求められます。
そこで、独立行政法人国立環境研究所環境リスク研究センターでは、生態影響試験に関する標準機関(レファレンス・ラボラトリー)機能の整備をすすめ、生態影響試験の実施や導入を検討している諸機関を対象に、試験実施に不可欠な知識・技術等の普及を目的とした短期実習セミナーを昨年度より過去2回にわたって開催してきました。
第3回目となる今回は、過去2回に扱った甲殻類のミジンコに続き、コイ科の小型魚であるゼブラフィッシュを用いた、魚類胚・仔魚期における短期毒性試験を取り上げます。その際、かねてより諸機関からのお問い合わせが多かった、試験用魚類の飼育・採卵・累代といった維持管理手法についても、解説・相談受付等を行います。
実習セミナーの概要
セミナーの主な内容は以下の通りです。
1. 魚類胚・仔魚期短期毒性試験の解説・演習
2. 試験用魚類の維持管理手法の解説
3. 生態影響試験に用いる設備・器具等の紹介
4. 生態影響試験に関する各種質問・相談の受付
プログラム
(※プログラムの内容は、予告なく変更になる場合があります。予めご了承下さい。)
日時 | 内容 |
【1日目】 12月19日(水) | |
9:30〜10:00 | 受付 |
10:00〜10:15 | 開会、セミナー開催の趣旨・概要の説明 |
10:15〜11:15 | 1. 緒言 [座学] 生態影響試験特にWET手法の理念と実際 [座学] 「魚類胚・仔魚期における短期毒性試験」の概要 |
11:15〜12:00 | 2. 被験卵の選別と曝露 [座学] ゼブラフィッシュにおける被験卵選別・曝露の手順と要点 |
12:00〜13:00 | 昼食・自己紹介 |
13:00〜17:00 | 2. 被験卵の選別と曝露(続き) [演習] 試験開始時の準備 [演習] 被験卵の選別と曝露 |
17:30〜 | 懇親会 |
【2日目】 12月20日(木) | |
9:30〜11:00 | 3. ゼブラフィッシュの維持管理手法 [座学] ゼブラフィッシュの生態と科学技術分野における利用 [座学] 生態影響試験魚としてのゼブラフィッシュ:飼育・採卵・累代の手法 |
11:00〜12:00 | 4. 施設見学 [見学] 生態影響試験に関する所内施設の見学 |
12:00〜13:00 | 昼食・ランチョンセミナー |
13:00〜14:45 | 5. 胚期における観察 [座学] 胚期における観察の手順と要点 [演習] 胚期における観察 |
14:45〜16:00 | 6. 被験液の調製と換水 [座学] 被験液の調製方法 [座学] 各ステージにおける換水の手順と要点 [演習] 被験液の調製と換水 |
16:00〜17:00 | 7. 生態影響試験に関する質問・相談受付 (併設) 生態影響試験用各種設備・器具等の紹介 |
【3日目】 12月21日(金) | |
9:30〜12:00 | 8. ふ化期・仔魚期における観察 [座学] ふ化期・仔魚期における観察の手順と要点 [演習] ふ化期・仔魚期における観察 |
12:00〜13:00 | 昼食・ランチョンセミナー |
13:00〜14:30 | 9. 試験結果の評価と解釈 [座学] 評価・解釈手法の概要と理念 [座学] 統計学的仮説検定の手順と要点 [演習] 試験結果の模擬的評価 |
14:30〜15:00 | まとめ、閉会 |
参加申込み方法
*申込み受付を終了致しました。*
問い合せ先
独立行政法人国立環境研究所 環境リスク研究センター
環境リスク研究推進室 第3回生態影響試験実習セミナー事務局
担当:鑪迫、高信 Tel,FAX:029-850-2851