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Q&A
化学物質の安全性へもどる
ジャンルキャラクター Q2)どんな化学物質があぶないの?どうすれば安全にくらせるの?

 現在、日本では私たちが安全に暮(く)らせるように、過去(かこ)に起きた四大公害病などの教訓(きょうくん)から、以下のような各種の法律(ほうりつ)を定めて危険性(きけんせい)が認(みと)められている化学物質が、大気中や川や海に放出(ほうしゅつ)されないように制限(せいげん)したり禁止(きんし)しています。 またきちんと守られているか、全国の「大気汚染常時監視測定局(たいきおせんじょうじかんしそくていきょく)」および、全国の川や海の「水質測定地点(すいしつそくていちてん)」で定期的に、これらの有害(ゆうがい)な物質の大気中や川や海にふくまれている量を測定(そくてい)し、安全を確認(かくにん)しています。

−わたしたちを守る各種法律(ほうりつ)−

化学物質(かがくぶっしつ)の審査(しんさ)(およ)び製造(せいぞう)等の規制(きせい)に関する法律
 分解(ぶんかい)しにくく、高い蓄積性(ちくせきせい)で慢性毒性(まんせいどくせい)のあるPCB、DDTなどが第一種特定(とくてい)化学物質に指定(してい)され、原則的(げんそくてき)に製造・輸入(せいぞう・ゆにゅう)が禁止(きんし)されている。

大気汚染防止法(たいきおせんぼうしほう)
  イオウ酸化物(さんかぶつ)、カドミウムおよびその化合物、塩素(えんそ)(およ)び塩化水素(えんかすいそ)、フッ素およびフッ化ケイ素、鉛(なまり)および鉛化合物(なまりかごうぶつ)、チッ素酸化物(さんかぶつ)などが指定され、それを発生する工場や自動車排ガスなどの種類ごとに排出制限(はいしゅつせいげん)などが決められている。

水質汚濁防止法(すいしつおだくぼうしほう)
  カドミウムおよびその化合物、シアン化合物、有機燐化合物(ゆうきりんかごうぶつ)、鉛およびその化合物、六価(ろっか)クロムおよびその化合物、ヒ素およびその化合物、水銀(すいぎん)およびアルキル水銀、その他の水銀化合物、PCBおよびトリクロロエチレンなどが指定され、排出制限などが決められている。

廃棄物(はいきぶつ)の処理(しょり)(およ)び清掃(せいそう)に関する法律
 水銀またはその化合物、カドミウムまたはその化合物、鉛またはその化合物、有機燐化合物(ゆうきりんかごうぶつ)、六価(ろっか)クロム化合物、ヒ素またはその化合物、シアン化合物、PCBが定められ、一般(いっぱん)の産業廃棄物(さんぎょうはいきぶつ)と比較(ひかく)して厳(きび)しい規制がされている。

ダイオキシン類対策特別措置法(たいさくとくべつそちほう)
 ダイオキシン類が、人の健康や生命に重大な影響(えいきょう)をあたえるおそれがある物質であると社会的に問題化したことを受けて制定(せいてい)されたもの。なお、同法における「ダイオキシン類」とは、ポリ塩化ジベンゾフラン、ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシンおよびコプラナーポリ塩化ビフェニルの3種類である。
 しかし、新しい化学物質が次々に作りだされ、いろいろなものに利用されています。問題を引き起こさないようたえずその安全性を確認(かくにん)していく必要があります。
 

 
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