いま地球がたいへん! トップページへ 国立環境研究所

Q&A

環境ホルモン・ダイオキシンへもどる
ジャンルキャラクター Q4)「環境ホルモン」ってなに?人や動物にどんな影響があるの?
  環境(かんきょう)ホルモンとは、体の中にあるホルモンとにたような働きをすることにより、人や野生生物の体の成長や生殖(せいしょく)などについての体の働きをさまたげたり、みだしたりする可能性(かのうせい)のある化学物質(ぶっしつ)全体のことをいいます。人や動物は、体の中でさまざまな種類のホルモンと呼(よ)ばれる物質を作りだし、その働きによって骨(ほね)や筋肉(きんにく)が発達し、また男性、女性として、子どもが作れるようにきちんと成長することができます。しかし、ダイオキシンやPCB、塗料(とりょう)・合成洗剤(せんざい)・農薬(のうやく)・殺虫剤(さっちゅうざい)などに使われている化学物質などが、この正常な発達をさまたげているのではないかと問題になっています。
 これらの物質の中で、大型船の船底(せんてい)を守るためにぬっていた塗料(とりょう)にふくまれていた化学物質により、巻(ま)き貝の一種であるイボニシの雌(めす)が雄(おす)になる異常(いじょう)が生じていることがわかっています。また、世界各国で、殺虫剤にふくまれる化学物質やPCBによる影響(えいきょう)とうたがわれる、動物の異常や数の減少(げんしょう)などの報告(ほうこく)もありました。
 環境ホルモンは、人や生態系(せいたいけい)に取り返しのつかない重大な影響をあたえると心配されており、その影響や仕組みなどを解明(かいめい)する研究が重要(じゅうよう)となっています。
 
ページのトップへ
 
Copyright(C) 2003 National Institute for Environmental Studies. All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission.
このHPに掲載の記事・動画・静止画・イラスト等のすべてのコンテンツ の無断複写・転載を禁じます。