開催趣旨
環境リスク研究センターでは平成23年度より、“生態影響試験に関するレファレンスラボラトリー”をスタートさせました。レファレンスラボラトリーは、国内外の関連機関と連携・協力しながら、生態影響試験の研究基盤や施設を整備し、標準化された生態影響試験手法や試験に供する生物資源の提供と、試験に関わる技術等の普及・啓発に努めます。国内の生態影響試験に関する技術の標準化によって環境リスク評価に用いられるデータの信頼性および質の向上を図り、国の政策に科学的側面から貢献することを目的としています。
その一環として、事業所排水の生態影響評価を行うWET(Whole effluent toxicity)など、生態影響試験の導入を目指している地方公共団体の環境研究所、企業、大学などを対象に、生態影響試験の基礎的な知識や技術の普及を図り、試験導入を援助する短期実習セミナーを開催します。
実習セミナーの概要
本年度は、甲殻類のミジンコ(ニセネコゼミジンコおよびオオミジンコ)を用いた短期慢性繁殖影響試験および急性遊泳阻害試験について取り上げます。セミナーの主な内容は以下の通りです。
- ニセネコゼミジンコの繁殖影響試験法およびオオミジンコの遊泳阻害試験法の解説
- 試験生物の飼育方法や試験に関わる基本的な操作技術の指導
- 生態影響試験に必要な設備、器具等の紹介
- 生態影響試験に関わる質問、相談受付
【日時】 2011年10月20日(木)、21日(金)の2日間
20日:10:00〜17:00、21日 9:00〜15:00
【場所】(独)国立環境研究所 環境リスク研究棟
【定員】 20名
【参加費、テキスト代】無料(宿泊費・交通費は自己負担でお願いいたします)
【主催】(独)国立環境研究所 環境リスク研究センター
【プログラム】(予定)
日 時 | 内容 |
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1日目(10月20日) | |
10:00〜10:30 | セミナー開催趣旨、概要の説明 |
10:30〜12:00 | 【ミジンコを用いた生態影響試験方法の講義・見学】 ニセネコゼミジンコを用いた繁殖影響試験およびオオミジンコを用いた遊泳阻害試験について、試験方法の概略、重要な点などの解説。 実際に試験を行っている施設の見学。 |
13:00〜14:00 | オオミジンコの飼育方法、試験方法に関わる基本的な操作技術の習得】 給餌や換水方法、試験個体の選別など。 |
14:00〜15:30 | 【オオミジンコ遊泳阻害試験の実施】 実際に化学物質等を用いた遊泳阻害試験の実施。 |
15:30〜16:00 | 【生物の購入方法、必要な設備、器具等の紹介】 |
16:00〜17:00 | 【生態影響試験に関わる質問、相談受付】 |
2日目(10月21日) | |
9:00〜12:00 | 【ニセネコゼミジンコの飼育方法、試験方法に関わる基本的な操作技術の習得】 個別飼育方法の実習、模擬試験系を用いた産仔数の計測実習など。 |
13:00〜14:45 | 【オオミジンコ遊泳阻害試験結果の観察】 前日に開始した遊泳阻害試験の24時間後の観察実習。 |
14:45〜15:00 | 【まとめと終了の挨拶】 |
お申し込み
・ 参加希望の方は、下記、参加フォームより9月14日(水)までにお申し込みください。各団体につき参加者は2名までとさせていただきます。定員20名を超過した場合は、参加希望理由を考慮した上で参加者を調整させていただきます。
応募締切:9月14日(水)
採用通知:9月20日(火)(メールにてお知らせいたします)
セミナーは終了致しました
・ 上記よりお申込み出来ない場合は、電子メールからもお申込み頂けます。「参加者氏名(フリガナ),参加人数(1団体につき2名まで),所属,職名,メールアドレス,電話番号,住所,参加希望理由(生態影響試験の導入状況、経験を含む、600字以内)」を明記の上、件名を『セミナー参加申込み』として、メールアドレスreferencelab.risk@nies.go.jpまでお送りください。
問い合わせ先
(独)国立環境研究所 環境リスク研究センター 事務局
E-mail: referencelab.risk@nies.go.jp
関連リンク
国立環境研究所 報道発表(生態影響試験実習セミナーの開催について)
国立環境研究所 環境リスク研究センター ウェブサイト(生態影響試験実習セミナー開催案内)