(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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ハリヨ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 ハリヨ (写真なし)
分類群 硬骨魚綱 トゲウオ目 トゲウオ科
(Gasterosteidae, Gasterosteiformes, Actinopterygii)
学名 Gasterosteus cf. microcephalus
英名等 Hariyo
自然分布 三重県 [絶滅],滋賀県北東部,岐阜県南西部
形態 全長5~7cm.トゲウオ独特の鱗板は胸鰭付近の体側前部にのみ存在し,5~7枚の個体が多い.鱗板は成長とともにふえ,体長20~25mmで上記の数になり完成する.ただし,滋賀県のものでは,尾柄部にもごく小さい竜尾骨を1~5個持つ個体が50%ほど含まれる.産卵期の雄では婚姻色が生じ,頭部下面からえらぶたにかけて鮮やかに赤く似有り,体側は光沢のある青色になる.この婚姻色は個体の,巣づくりに始まって仔魚の育児期に終わる産卵にともなう過程とともに変化する.つまり,産卵後期には婚姻色は鈍く不鮮明になり,全体に黒っぽくなる.また,薄いものから濃いものまで個体による変異もある.雄は雌より頭部が明らかに大きく,かつ背の独立棘がいっそう鋸歯状になる.産卵期の雄の腎臓は,巣づくりの接着用の分泌物を出すため肥大する.
生息環境 平地の湧水地およびその下流を中心に分布する.また,河川の上流部でも水温の上がらないゆるやかな流れの淀みには生息する.また,下流部でも伏流水の湧く「わんど」もしくは入江では繁殖している.いずれにしても,水温が20℃以下で,流れがゆるやかで,水底が泥質から砂泥質であることは共通している.営巣の材料であり,また餌の供給源となる水草が繁茂することも重要な生息条件といえる.
温度選好性:周年20℃以上にならない水域
繁殖生態 雄が水草などを材料にして巣をつくり,雌をおびき入れ,産卵させる.雄が孵化した仔魚の世話をする.
繁殖期:産卵期は3~5月がピークであるが,場所によってはほぼ周年営巣活動がみられ,湧水地では積雪時でも産卵が行われることがある.
生態的特性 雄の営巣活動は主に3月中旬ごろより始まる.雄は同時に巣を中心に半径25~50cmほどのなわばりを形成する.なわばりを持った雄は,特にほかの雄に対してきわめて強く反応する.しかも,なわばりの大きさは雄の産卵行動の過程とともに変化する.同時に,なわばり形成期,つがい形成期,卵の育児期,孵化直前期,仔魚育児期などの段階ごとで営巣する雄の,特に攻撃行動の強さと範囲に違いがみられる.
食性:主に,半底生動物や水生昆虫,浮遊動物を食べる.岐阜県のものでは,ユスリカ幼虫を食べている個体がきわめて多い.
侵入情報
国内移入分布 岐阜(滋賀産を移植),兵庫県 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 岐阜県の移入個体群は滋賀県由来
侵入経路 不明
侵入年代 不明
影響 不明
法的扱い 滋賀県・岐阜県の条例で捕獲が禁止されている.
防除方法
問題点等
海外移入分布
備考
「ハリヨ」は北米産のG. microcephalusと同種されているが,この分類学的見解に疑問も呈されている.
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