記者発表 2010年9月30日

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「ブループラネット賞受賞者記念講演会in国立環境研究所」 の開催について
(お知らせ)

(筑波研究学園都市記者会配付 )

平成22年9月30日(木)
独立行政法人国立環境研究所
企画部長  :  齊藤  眞 電話番号 (029-850-2302)
広報・国際室長  :  村上 正治 電話番号 (029-850-2304)
担当  :  吾妻  洋 (029-850-2309)


国立環境研究所は、平成22年10月28日(木)に、平成22年度ブループラネット賞(※)の受賞者であるジェームス・ハンセン博士とロバート・ワトソン博士を招いて、記念講演会を開催します。

ジェームス・ハンセン博士は、“放射強制力”の概念を基に“将来の地球温暖化”を予見しました。その対策を求めて米国議会等で証言し、気候変動による破壊的な損害を警告し、政府や人々に早急な対応が必要であることを説きました。

ロバート・ワトソン博士は、NASA、IPCCなど世界的機関において科学と政策を結びつける重要な役割を果たし、成層圏オゾン減少や地球温暖化等の環境問題に対し世界各国政府の具体的対策推進を導く大きな貢献をしました。

記念講演会の参加は無料です(事前申込制)。なお、講演は英語で行い、日本語への通訳はありません。

※ブループラネット賞
地球環境問題の解決に向けて貢献した個人や組織を顕彰する地球環境国際賞(旭硝子財団が管理・運営)

1.「ブループラネット賞受賞者記念講演会in国立環境研究所」の概要

日      時 : 平成22年10月28日(木) 13:00〜15:00 (受付は12:30開始) 
場      所 : 国立環境研究所 地球温暖化研究棟交流会議室(茨城県つくば市小野川16-2)
申込方法 : 国立環境研究所ホームページ内専用サイトから事前登録
(10月22日(金)まで、先着順、参加無料)
※講演会は終了しました。
参 加 費  : 無 料
使用言語 : 英 語(日本語への通訳はありません)
【環境研究所までのアクセス】
会場案内図

※ ご来所に当たりましては極力、下記の公共交通機関をご利用ください。 駐車場は台数が非常に限られており、駐車できないことがあります。なお、 特別な事情がある場合にはお問い合わせください。

● JR常磐線 ひたち野うしく駅東口バス乗り場(1番)から「つくばセンター行き」 または「筑波大学中央行き」乗車、「環境研究所」下車

● つくばエクスプレス つくば駅A3出口、バスターミナル4番乗り場から 「ひたち野うしく駅行き」乗車、「環境研究所」下車
http://www.nies.go.jp/gaiyo/kotu/index.html

【問合せ先】
国立環境研究所 広報・国際室 担当:田中、村上
電話:029-850-2827 FAX:029-851-2854 E-mail:bp2010@nies.go.jp

2.講演者の紹介

ジェームス・ハンセン博士(米国)

ジェームス・ハンセン博士(米国)
NASAゴダード宇宙科学研究所ディレクター
コロンビア大学地球環境科学科客員教授

大気の放射エネルギーを表す“放射強制力”の概念を基に、気候変動問題の分析、将来の予測に先鞭を付けた。1950〜60年代の太陽や火山活動による気温低下が目立った時代に、気候モデルに基づき“将来の地球温暖化”を予見しその対策を求めた。米国議会で証言し、地球温暖化の危険性をいち早く世に知らしめ、1℃の地球平均気温上昇でさえも、非可逆的で取り戻すことのできない気候変動が生じ地球の生命に破壊的な結果をもたらす可能性が高いことを警告した。ハンセン博士は気候変動の影響を縮小・緩和するために直ちに行動するよう、政府及び広く一般に働きかけ、前例のない国際的協調の必要性を訴えている。
ロバート・ワトソン博士(英国)

ロバート・ワトソン博士(英国)
英国 環境・食糧・農村地域省(DEFRA)チーフアドバイザー
イーストアングリア大学ティンダールセンター環境科学議長

NASA在職中に、オゾン層を巡る地球環境保全に先人的な役割を果たした。その後、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の議長として第三次報告書のとりまとめ、科学と政策の間の橋渡しに力量を発揮し、気候変動枠組み条約(UNFCCC)や京都議定書の国際的合意を大きく促進した。また地球環境ファシリティーの科学技術助言パネルの初代議長や世界銀行その他の要職を歴任した他、米国クリントン政権の科学技術政策局の環境副部長として、環境保全のために米国議会で数十回にわたる証言を行い世界に環境問題の重要性を訴えた。世界の科学者と政府を糾合し気候変動/地球環境問題対応にまい進している。

(旭硝子財団ホームページ http://www.af-info.or.jp/blueplanet/introduction.html より一部編集して作成)

3.詳細情報について

受賞者の業績、ブループラネット賞の概要については下記サイトをご覧ください。
http://www.af-info.or.jp/blog/b-info/