記者発表 2008年10月16日

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第5回国立環境研究所E-wasteワークショップの開催について
(お知らせ)
(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ 同時配付 )

平成19年10月16日(木)
独立行政法人国立環境研究所
循環型社会・廃棄物研究センター
国際資源循環研究室長  :  寺園  淳 電話番号 (029-850-2506)
 :  吉田  綾 電話番号 (029-850-2768)


アジア地域においては、経済成長に伴う廃棄物発生量増加や循環資源の国際貿易が盛んになっており、なかでも、電気電子機器廃棄物すなわちE-wasteについては、不適正なリサイクル・廃棄による環境汚染の問題が指摘されるとともに、発生・流通量の増大や環境規制・処理施設の未整備などから、今後の対策の優先順位の高い対象といえます。

私たち国立環境研究所では2004年以降、4回の「国立環境研究所E-wasteワークショップ」を開催してきました。これまでのワークショップでは、アジアを中心とした各国の専門家が集い、国際資源循環や各国の中でのE-waste問題の現状と課題を共有し、その3R(リデュース、リユース、リサイクル)推進に向けた課題を議論してきました。

近年は、E-wasteの物質フロー分析について、国家間比較や越境移動の定量化、さらに金属資源の効率よい回収方法の検討などが求められています。加えて、有害性の詳細な調査と評価方法の検討や、環境汚染や健康被害の防止に向けた回収・リサイクルなどの具体的な取り組みも必要とされています。このような観点から、本年11月17日に開催する「第5回国立環境研究所E-wasteワークショップ」においては、E-wasteの物質フロー分析、有害性と評価方法、回収・リユース・リサイクルの課題と取り組みに焦点を当てます。各国の研究者が連携し、最新の情報を交換・蓄積することにより、E-waste問題の解決に資することを目的としております。本ワークショップへ多数の関係者にご参加いただき、有益な議論が行われることを期待します。

日       時 平成20年11月17日(月)
場       所 メルパルク京都
〒600-8216
京都市下京区東洞院通七条 下ル東塩小路町676-13
http://www.mielparque.jp/(日本語)
主       催 独立行政法人国立環境研究所
http://www.nies.go.jp/index-j.htnl
使用言語 英語(日英同時通訳があります)
参  加  費 無料
参加登録 参加登録が必要です。
定員がありますので、氏名(ふりがな)、 所属、住所、E-mail、TEL、FAX をお早めに下記までお送り下さい。
主催者から今後の関連のご案内を送る場合があります。不要な方は明記くだ さい。
11月19日(水)〜21日(金)には、京都大学で第19回廃棄物学会研究発表会が開催されます。
http://www.jswme.gr.jp/ (日本語)
http://www.jswme.gr.jp/international/ (英語)
会場案内図

暫定プログラム(敬称略)

11月17日(月)
9:00 <会場:6階 会議室D>
受付開始
9:20 開会挨拶    太田 進(国立環境研究所 理事)
9:30-10:50 セッション1 「E-wasteの物質フロー分析」
  • 座長:寺園 淳, 中島謙一 (国立環境研究所)
  • 寺園 淳 (国立環境研究所, 日本)
  • 「東アジアにおける使用済み家電の発生とフロー」
  • Ricardo T. Villavert, Genandrialine L. Peralta, Sheila K. Ramos (フィリピン大学ディリマン校, フィリピン)
  • 「フィリピンにおける使用済みコンピュータ」
  • 中島謙一 (国立環境研究所, 日本), 竹田 修, 三木貴博 (東北大学)
  • 「熱力学解析に基づくE-wasteからの資源回収可能性」
10:50-11:10 休憩
11:10-12:10
  • 山末英嗣 (京都大学大学院, 日本)
  • 「新規リサイクラビリティ評価指標「都市鉱石TMR」に基づく資源管理戦略研究」
  • Perrine Chancerel, Susanne Rotter (ベルリン工科大学, ドイツ)
  • 「小型廃電気電子製品のリサイクルにかかる物質フロー分析:ドイツの携帯電話からの金回収に関する事例研究」
12:10-13:20 昼食
13:20-15:10 セッション2 「E-wasteリサイクルの有害性と評価」
  • 座長:村上進亮 (東京大学大学院), 寺園 淳 (国立環境研究所)
  • 肴倉宏史 (国立環境研究所, 日本) , 赤井智子, 駒井武 (産業技術総合研究所, 日本)
  • 「CRTガラスからの有害金属溶出」
  • Satish Sinha (Toxics Link, インド)
  • 「ハイテクのスクラップ化の神話」
  • 黄 銘洪 (香港バプテスト大学, 香港), Roland Weber (POPs Environmental Consulting, ドイツ) , Anna Leung (香港バプテスト大学, 香港)
  • 「人体と環境を有害物質で汚染する原始的なE-wasteリサイクル −リスクアセスメントへの挑戦」
  • 高橋 真 (愛媛大学, 日本), 酒井伸一(京都大学, 日本), 田辺信介 (愛媛大学, 日本)
  • 「インドおよびベトナムのe-wasteリサイクル処理場における微量元素および臭素系難燃剤、ダイオキシン類縁化合物の人体暴露と環境負荷」
15:10-15:30 休憩
15:30-17:10 セッション3 「E-wasteの回収・リユース・リサイクル」
  • 座長:吉田 綾 (国立環境研究所), 村上進亮 (東京大学大学院)
  • 吉田 綾 (国立環境研究所, 日本)
  • 「フィリピンにおける日本の中古テレビのマテリアルフロー」
  • 村上進亮, 三輪修平 (東京大学大学院, 日本), 村上(鈴木)理映 (国立環境研究所, 日本)
  • 「携帯電話3Rシステムの現状と課題」
  • Feng Wang (国連大学, オランダ)
  • 「中国のe-wasteリサイクルの最適化方策の追求」
  • 李 金惠, Lili Liu (清華大学, 中国)
  • 「中国の都市レベルでのE-waste回収に向けた対策」
17:10-17:40 総括討論
17:40-17:50 まとめ・閉会挨拶    寺園 淳 (国立環境研究所)
主催者事務局    寺園 淳, 渡部真紀子, 佐藤恭子
独立行政法人 国立環境研究所 循環型社会・廃棄物研究センター
TEL: 029-850-2506 FAX: 029-850-2931
E-mail: terazono@nies.go.jp
運営事務局    岡山善子    有限会社ゼン・コミュニケーションズ
FAX: 03-3532-0808
E-mail: 5e-waste@zencom-inc.co.jp
個人情報について
参加登録で頂いた個人情報は、主催者と運営事務局によって厳重に管理いたします。