記者発表 2007年11月1日

ここからページ本文です

国立環境研究所の研究情報誌「環境儀」第26号「成層圏オゾン層の行方−3次元化学モデルで見るオゾン層回復予測」の刊行について
(お知らせ:環境省記者クラブ、筑波研究学園都市記者会同時発表)

平成19年11月1日(木)
独立行政法人国立環境研究所
企画部長  : 松井  佳巳 (029-850-2302)
環境情報センター長  : 山本  秀正 (029-850-2340)
環境儀WGリーダー  :高橋  善幸 (029-850-2468)
広報・国際室  : 広兼  克憲 (029-850-2308)


要  旨

国立環境研究所の研究成果を分かりやすく伝える研究情報誌「環境儀」第26号「成層圏オゾン層の行方−3次元化学モデルで見るオゾン層回復予測」が刊行されました。

地球環境問題の解決にあたっては、科学的見地から信頼できる情報を集め、それを迅速に政策に反映させ、効果的な対策を速やかに実施することが重要です。オゾン層保護に関する取り組みは、科学的な知識と国際的な環境政策が速やかに連携した好事例として知られています。

今回の環境儀では、コンピュータを用いた数値実験によるオゾン層の将来予測に関して、これまでの取り組みや、現在の国際的な研究の動向、そして解決すべき問題点などを、研究の最前線で活躍する2人の研究者がわかりやすく紹介します。

1  第26号の内容

第26号では、環境研究において、オゾン層回復の将来予測を研究対象として取り上げます。オゾン層破壊は、世界人類が直面している地球環境問題として現在も大きな注目を集めています。今回は、大気中での化学反応と気候モデルの研究を専門とする2人の研究者が、オゾン層の回復に関する将来的な見通しについての取り組みの実際について紹介しています。


環境儀」第26号「成層圏オゾン層の行方−3次元化学モデルで見るオゾン層回復予測」

内容は、

(1) 研究担当者へのインタビュー
・秋吉 英治(あきよし ひではる)
大気圏環境研究領域主任研究員
・永島 達也(ながしま たつや)
アジア自然共生研究グループ研究員
「世界に貢献する-三次元化学モデル」

(2) オゾン層の将来予測に関する研究の取り組みと動向のほか、『オゾン層の話』、『地球温暖化とオゾン層』、『オゾン層破壊と紫外線暴露による健康影響』などについてのコラム等



2  閲覧・入手についての問い合わせ先

「環境儀」は、研究所のホームページで閲覧することができます。
http://www.nies.go.jp/kanko/kankyogi/
冊子の入手については、下記へお問い合わせ下さい。
連絡先:国立環境研究所環境情報センター情報企画室出版普及係
(TEL: 029-850-2343、E-mail:pub@nies.go.jp)


(参考)これまで「環境儀」で取り上げたテーマ

25号 : 「環境知覚研究の勧め−好ましい環境をめざして」
24号 : 「21世紀の廃棄物最終処分場−高規格最終処分システムの研究」
23号 : 「地球規模の海洋汚染−観測と実態」
22号 : 「微小粒子の健康影響―アレルギーと循環機能」
21号 : 「中国の都市大気汚染と健康影響」
20号 : 「地球環境保全に向けた国際合意をめざして  ― 温暖化対策における社会科学的アプローチ」
19号 : 「最先端の気候モデルで予測する『地球温暖化』」
18号 : 「外来生物による生物多様性への影響を探る」
17号 : 「有機スズと生殖異常−海産巻貝に及ぼす内分泌かく乱化学物質の影響」
16号 : 「長江流域で検証する『流域圏環境管理』のあり方」
15号 : 「干潟の生態系−その機能評価と類型化」
14号 : 「マテリアルフロー分析−モノの流れから循環型社会・経済を考える」
13号 : 「難分解性溶存有機物−湖沼環境研究の新展開」
12号 : 「東アジアの広域大気汚染−国境を越える酸性雨」
11号 : 「持続可能な交通への道−環境負荷の少ない乗り物の普及をめざして」
10号 : 「オゾン層変動の機構解明−宇宙から探る  地球の大気を探る」
9号 : 「湖沼のエコシステム−持続可能な利用と保全をめざして」
8号 : 「黄砂研究最前線−科学的観測手法で黄砂の流れを遡る」
7号 : 「バイオエコ・エンジニアリング−開発途上国の水環境改善をめざして」
6号 : 「海の呼吸−北太平洋海洋表層のCO2吸収に関する研究」
5号 : 「VOC−揮発性有機化合物による都市大気汚染」
4号 : 「熱帯林−持続可能な森林管理をめざして」
3号 : 「干潟・浅海域−生物による水質浄化に関する研究」
2号 : 「地球温暖化の影響と対策−AIM:アジア太平洋地域における温暖化対策統合評価モデル」
創刊号 : 「環境中の『ホルモン様化学物質』の生殖・発生影響に関する研究」

バックナンバーはホームページから閲覧できます。
http://www.nies.go.jp/kanko/kankyogi/