ティオドラ・E・コルボーン博士及びカールヘンリク・ロベール博士による
国立環境研究所訪問記念講演(2000.10.30午後)の御案内

日時:2000年10月30日(月) 15:15−16:45 

    15:15− ティオドラ・E・コルボーン博士(米国)講演及び質疑応答:英語のみ

    16:00− カールヘンリク・ロベール博士(スウェーデン)講演及び質疑応答:英語のみ

場所国立環境研究所 大山ホール(つくば市小野川16-2)(研究本館U内)

概要:

 国立環境研究所では、両氏の来日に際し、つくば研究学園都市周辺の環境分野の研究者、環境問題にご関心のある市民の方々との意見交換を目的として、下記のとおり、講演会を開催することといたしました。御関心のある方は、必要事項をご記入の上、下記までお申し込み下さい。多数の御参加をお待ちしております。

 なお、両氏は、財団法人旭硝子財団の地球環境国際賞「ブループラネット賞」(地球環境保全に関して科学技術面で著しい貢献があった個人等に毎年贈られるもの)の本年度受賞者として、今般、来日されたものです。

参加申し込み方法(研究所外部の方):

 FAX、はがき又はE-mailに、以下の内容@〜Cを明記の上、国立環境研究所国際室 広兼までご送付下さい。締め切りは10月23日(月)必着とさせていただきます。なお、会場の都合上、多数応募の場合には先着順とさせていただきますのであらかじめ御了承下さい。

 @御住所・御電話、A御氏名、B御職業(勤務先)、C御連絡先(FAX又はE-mailアドレス)

 FAX送付先 0298-51-2854  E-mail送付先: hirokane@nies.go.jp

 〒305−0053 つくば市小野川16−2 環境庁国立環境研究所国際室 広兼又は本橋 電話0298-50-2308 

(参考)

講演者の御紹介(今年度ブループラネット賞受賞者)

1)ティオドラ・E・コルボーン博士(米国)

自然界における食物連鎖を経て濃縮されるある種の合成化学物質が、野生生物およびヒトに対し内分泌系撹乱の視点から、発育・生存・生殖に危機的な影響を及ぼしていることを系統的な調査により明確にし、その危険性を警告しました。そして、内分泌攪乱化学物質(環境ホルモン)の学際的な調査・研究体制の構築と地球規模の規制の必要性を世界に訴えました。
1996年には「奪われし未来」("Our Stolen Future")を共著で出版し、地球上に広がった多様な残留性合成化学物質が食物連鎖により濃縮されて体内に取り込まれ、野生生物およびヒトの内分泌系の作用を撹乱して性発達から行動・知性・免疫系の働きに異常をもたらし、次世代に悪影響を遺す経緯をわかり易く述べました。


2)カールヘンリク・ロベール博士(スウェーデン)

癌の研究者で専門医でもある博士は、人間や生物の細胞は昔と変わらないのに細胞を取り巻く環境は悪化の一途をたどっていることに危機感を持ち、環境の悪化を回避するには自然界の循環の摂理に従って自然が処理できる範囲内で資源を消費する社会、即ち持続可能な循環型社会を実現させることが必要だと考えました。
そして、一流の科学者達との対話と議論を通じて「持続可能な社会に到達するために私たちは何をすべきか?」という命題に対する一つの指針を纏めました。その指針に掲げられた理念は博士自らが創設した国際的NGO「ナチュラル・ステップ」の活動を通じて、スウェーデン国内のみならず多くの国に普及し、企業の環境経営戦略や自治体、政府などの環境政策の企画立案に対して大きく貢献しています。

関連情報

国立環境研究所のHPは→http://www.nies.go.jp/index-j.html

国立環境研究所の交通案内は→http://www.nies.go.jp/gaiyo/kotu/index.html

会場(大山ホール)の案内は(講演会場は研究本館U内にあります)→http://www.nies.go.jp/gaiyo/sisetu/index.html

ブループラネット賞とは→http://www.af-info.or.jp/JPN/honor/prize/bpabo.html

第9回受賞者プロフィール→http://www.af-info.or.jp/JPN/whatnew/hot/jnr20001.html