いま地球がたいへん! トップページへ 国立環境研究所

Q&A
湖沼や海の水質汚染へもどる
ジャンルキャラクター Q5)どうすればきれいな湖や海に戻せるの?
  湖や沼(ぬま)や周囲の海に汚(よご)れた水を流さないように、下水処理(しょり)や工場排水(はいすい)のリサイクルなど、さまざまな工夫(くふう)がなされています。しかし、琵琶湖(びわこ)をはじめとする多くの湖や沼では、今でも、とけている有機物(ゆうきぶつ)の量が少しずつ増(ふ)えつづけています。また、瀬戸内海(せとないかい)のような陸地に囲まれた海では、富栄養化(ふえいようか)が進みやすく、赤潮(あかしお)などのプランクトンの異常発生(いじょうはっせい)が起こっています。

 このような湖沼(こしょう)や海の水質汚染(おせん)のおもな原因(げんいん)は、都市や工場、農地などで、人びとが使ったあとの下水だと考えられています。そのため、湖や海をきれいにするためには、こうした汚染や富栄養化の原因であるチッ素(そ)やリンが、どのように循環(じゅんかん)しているのかを調べることが大切です。また、有機物の性質(せいしつ)を研究して、どのようにすれば有機物が早く分解(ぶんかい)されるようになるかを、明らかにすることも必要になります。

 また、汚れがひどい湖沼や海では、底をさらって汚れを取りのぞかなくてはなりません。さらに、ヨシなどの植物をふくむ、豊かな生態系(せいたいけい)を周囲に作り出し、自然(しぜん)の力を利用して水をきれいにすることも重要(じゅうよう)です。
  そして、何よりもみなさんが、きれいな水に親しんで、普段(ふだん)から汚れた水を流さないことを心がけることが、大切なことなのです。
汚染された海

 
ページのトップへ
 
Copyright(C) 2003 National Institute for Environmental Studies. All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission.
このHPに掲載の記事・動画・静止画・イラスト等のすべてのコンテンツ の無断複写・転載を禁じます。