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PCB(ピーシービー)は、ポリ塩化(えんか)ビフェニルの英語表記(ひょうき) Polychlorinated Biphenylの下線部をとった略称(りゃくしょう)です。ダイオキシンと同じように、200以上の物質(ぶっしつ)をまとめて呼ぶときの名前です。複数あるので、PCBsのように英語の複数形(ふくすうけい)を表(あらわ)すsをつけて表されることもあります。
PCBは、電気を伝えにくく、熱や薬品(やくひん)に強い性質を持っているので、電気製品(せいひん)や冷却用媒体(れいきゃくばいたい)、印刷のインクなどに使われていました。ところが、1968年に事故(じこ)でPCBがまざった油を食べた人たちが、ひどい中毒にかかる事件(カネミ油症事件(ゆしょうじけん))が起こりました。この事件をきっかけに日本では、1972年にPCBを作ってはいけないことになりました。
しかし、PCBは分解(ぶんかい)しにくい物質なので、いまだに環境を汚染(おせん)している心配があります。
また、PCBの仲間の中には、コプラナーPCBと呼ばれるグループがあり、毒性としてもダイオキシンと同じような性質を持っているため、法律上(ほうりつじょう)ダイオキシン類として分類(ぶんるい)されることもあります。
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