「1.5℃に抑える努力の追求(パリ協定)」研究者集会



会合概要
    日時: 2016年9月5日(月)9:30-15:00
    会場: 航空会館7階 701+702会議室
    対象者: 1.5℃研究に興味のある研究者+行政担当者
    主催: 環境省環境研究総合推進費 S-10(ICA-RUS)プロジェクト・文部科学省気候変動リスク情報創生プログラム・シナリオイニシアティブ

集会の背景
  • パリ協定における「1.5℃に抑える努力の追求」の言及、それを受けたIPCCの「1.5℃特別報告書」作成の決定により、国内外で「1.5℃研究」への注目が俄かに高まっている。
  • 一方で、「1.5℃くらいの気候変化だと S/N が小さくて科学的に論じれることが限られる(もっと他のことを調べた方が科学の進歩につながるのでは?)」「1.5℃と2.0℃でそんなに影響リスクに違いが出るとは思えない」「2℃に整合的な排出経路の達成すら困難と言われているのに1.5℃を論じる意味があるのか」「特定政策にバイアスした研究になってしまわないか」「1.5℃特別報告書の公表時期が2018年夏ならば今から新たな研究に取り組む余地は無いのでは」など、「1.5℃研究」へのスタンスに関する迷いの声も良く耳にする。すなわち、学術・政策研究が本件にいかに貢献できるか・すべきかということについて、見解のバラつきが大きい。
  • そのような状況下にあって、国際交渉における1.5℃の議論の経緯、既存の研究知見の広がり、国内外の研究動向等について、機を逸さずに情報共有・意見交換することは、各研究者が短期(IPCC1.5℃特別報告書対応)、中期(グローバルストックテイク対応等)、長期(持続可能社会に向けたイノベーション・トランスフォーメーションとの関わり等)での研究ニーズを効率良く見定め、それぞれのスタンスを検討するうえで有効であるし、また、我が国の研究の国際競争力の向上も期待できる。
  • そこで、関連の研究者に広く参加を呼びかけ、半日程度の勉強会・意見交換会を開催する。

プログラム