サイエンスキャンプ2005開催報告

ここからページ本文です

サイエンスキャンプ2005開催報告

国立環境研究所 つくばキャンパスにおいて、2005年7月26日(火)から28日(木)にかけてサイエンスキャンプ2005を実施しました。この行事は、全国の高校生・高専生を対象とし、体験学習を通して科学技術に対する関心を高め、創造性豊かな青少年を育成することを目的としています。財団法人日本科学技術振興財団が主催し、全国の公的試験研究機関が受け入れ機関となって、毎年開催されています。
国立環境研究所は、1999年より受け入れ機関として参加し、昨年度までは北海道の国立環境研究所の観測施設においてキャンプを実施してきましたが、本年度ははじめてつくばキャンパスで開催しました。

参加者は、全国の応募者から選抜された高校・高専生8名でした。今回のキャンプの内容は、つくばキャンパスで研究されている、植物の環境浄化能力について講義・見学、実習、筑波山における植生分布を調べるフィールドワークとしました。実習では、6種類の植物の根に内分泌攪乱化学物質の一つであるビスフェノールAをあたえ、それが植物に吸収されていく様子を、HPLC(高速液体クロマットグラフ)を用いてビスフェノールAの減少を測定することによって観察しました。分析の原理などの説明は大学の教養課程レベルなので、高校生にはやや難しかったと思いますが、実習の結果は論文として報告されている結果と非常に近い結果を得ることができ、精度の高い実習を行うことができました。最終日には、各自受け持ちの植物を決め、筑波山を登山しながら登山道近辺の植生分布を調査しました。

今回はつくばキャンパスで開催する初めてのサイエンスキャンプということもあり、参加者も国立環境研究所の雰囲気を肌で感じ取ることができたと思います。私達にとっても、若い視点からの疑問や発想を得ることができ、非常に有意義な3日間でした。

開催風景

7月26日(火) 開所式・オリエンテーション

写真:開所式 写真:オリエンテーション

7月27日(水) 実験実習・懇談会

写真:実験実習 写真:実験実習 写真:懇談会

7月28日(木) 筑波山調査登山・閉会式

写真:筑波山調査登山 写真:筑波山調査登山 写真:筑波山調査登山 写真:筑波山調査登山 写真:閉会式 写真:閉会式