国際シンポジウム「地球規模変動とサンゴ礁」
(第10回国際サンゴ礁シンポジウムプレシンポ)

日 時
平成16年1月13日(火)13:30-17:30
場 所
東京大学山上会館
 

東京大学への経路は
 http://www.u-tokyo.ac.jp/jpn/campus/map/map01.html
山上会館の位置は
 http://www.u-tokyo.ac.jp/jpn/campus/map/map01/e11-j.html
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■開催趣旨

 サンゴ礁は,CO2濃度上昇,温暖化,海面上昇という今世紀の地球規模変動の主要な要因のすべてに,もっとも早期・敏感に応答する生態系である。サンゴ礁の応答を解析することによって,地球環境変動に対する生命圏の応答メカニズムを予測することができる。
 本シンポジウムでは,第10回国際サンゴ礁シンポジウムにおいて「地球規模変動とサンゴ礁」に関わる一連のミニシンポジウム−海面上昇による水没メカニズム,サンゴ年輪による過去の気象変動記録の高精度解析,CO2濃度上昇による代謝変化,水温上昇による白化−のコンビーナーを招へいして,研究の現状と今後の研究テーマについて情報を交換・議論する。これによって,第10回国際サンゴ礁シンポジウムにおけるより実り多い成果を準備して,環境変動に対するサンゴ礁の応答を早期に検知・解析・予測して,その恒久的な保全を進めるために,どのような学際的研究体制が必要 であるかを検討する。

■プログラム

 下記のミニシンポジウムのそれぞれについて研究の現状と今後の方向について紹介後,総合討論

2-7 サンゴ礁−海面変動−気候変動の相互作用
Paul Blanchon(オートノマ大),菅 浩伸(岡山大),Roger Mclean(オーストラリア防衛大)

2-8 過去の気候変動の記録者としてのサンゴ

Mark Eakin(古気候データセンター),松本英二(名古屋大),Andrea Grottoli(ペンシルバニア大)
2-9 サンゴ−CO2−気候の相互作用
Joanie Kleypas(米国大気研究センター),鈴木 款(静岡大),Chris Langdon(ラモント地球研究所)
2-10 白化に対する群集レヴェルの応答:回復か?死滅か? Peter W. Glynn(マイアミ大), Peggy Fong(カリフォルニア大ロスアンジェルス),Juan Mate(スミソニアン熱帯研究所)
2-11 白化の社会生態学的影響
Al Strong(米国海洋大気庁),William Skirving(米国海洋大気庁),Ove Hoegh-Guldberg(クインズランド大)
2-12 サンゴの白化,成長,繁殖に対する 光,水温,CO2 の相互作用 James C. Hendee(米国海洋大気庁), Rusty Brainard(米国海洋大気庁)
Special 総括セッション
Mark Eakin(古気候データセンター),茅根 創(東京大)

■主催
  • 東京大学理学系研究科,国立環境研究所,環境省,(財)自然環境研究センター,日本サンゴ礁学会
  • 企画運営委員会:茅根 創(東京大),山野博哉(国立環境研),鈴木 款(静岡大),菅 浩伸(岡山大),木村 匡(自然環境研究センター)

■問い合わせ先
  • 山野博哉(国立環境研究所 tel ;029-850-2477 e-mailアドレス; hyamano@nies.go.jp)

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