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アメリカザリガニ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 アメリカザリガニ

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アメリカザリガニ
分類群 節足動物門 甲殻綱 十脚目 アメリカザリガニ科
(Cambaridae, Decapoda, Malacostraca, Arthropoda)
学名 Procambarus clarkii
英名等 red swamp crayfish, red swamp crawfish
自然分布 米国南部,ミシシッピ川河口周辺の湿地.
形態 体長最大15cm程度のザリガニ.若齢個体は淡褐色-黄褐色,成熟すると赤色-赤褐色.
生息環境 湿地,水田とその周辺など
繁殖生態 1回の産卵数は200~1000個.主に水温18~25℃の温暖な時期に産卵し,抱卵メスは一年中見られる.秋に産卵した個体はそのまま越冬して翌春にふ化する.
生態的特性 寿命は4~5年.野外の平均寿命は12ヶ月未満.高水温・低酸素・水質汚染に耐性があり,劣悪な水環境であっても定着・増殖する.寒冷地域では温排水で水温が安定する場所に定着する傾向がある.
侵入情報
国内移入分布 全国 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
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移入元 米国ニューオリンズの業者から
侵入経路 食用ウシガエル養殖用の餌として.現在,ペットとして多数飼育されている.
侵入年代 1927
影響 水草,淡水底生生物に対する捕食・競合.ザリガニカビ病(ザリガニ類特有の病気)を媒介.
影響を受ける在来生物:淡水の底生生物,小型魚類,水生植物,在来のザリガニなど.
法的扱い 滋賀・長野・長崎県では移植禁止(内水面漁業調整規則).2023に施行された改正外来生物法で新たに設けられた,規制の一部を当面の間適応除外するカテゴリーである「条件付特定外来生物」に指定された.
防除方法 トラップの設置による捕獲(大型・生体向き:アナゴカゴ,小型・幼体向き:しばづけ等).
問題点等 トラップが在来種を巻き込む可能性がある.長期間の放置を避け,呼吸する隙間を確保するなどの工夫が必要.
海外移入分布 メキシコ,ドミニカ,フランス,スペインなど.米国内の移入も起きている.
備考
日本の侵略的外来種ワースト100に指定.

令和6(2024)年度 環境省「特定外来生物の市区町村別侵入状況の把握のためのアンケート」調査の結果は,市区町村単位の分布地図※及び一覧(下記URL)にて参照されたい. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/moe2024_0927.xlsx
※都道府県単位の分布地図(本ページ掲載に)は,学術誌や記事,通報などをもとに,標本や画像データを確認して作成されたものである. 市区町村単位の分布地図(詳細マップ)は,自治体へのアンケートをもとに作成されたものである. 従って,両者の分布情報が一致しない部分がある.
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