(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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クビアカツヤカミキリ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 クビアカツヤカミキリ (写真なし)
分類群 コウチュウ目 ハムシ上科 カミキリムシ科
(Cerambycidae, Chrysomeloidea, Coleoptera)
学名 Aromia bungii
英名等 red-necked longhorn, plum longhorn beetle, peach longhorn beetle
自然分布 中国,モンゴル,朝鮮半島,台湾,ベトナム
形態 体長22-38mm.体全体は光沢のある黒色.前胸背板は明赤色で側面に頑丈なとげ状の瘤を一対もつ.触角は黒色で体調と同じ長さもしくは若干長い.オスの方が体は小さく,触角の比率が大きい.
生息環境 公園や市街地の街路樹
繁殖生態 幼虫は樹木の辺材や心材の内部で2~3年過ごす.成虫は6月ごろに出現して交尾や産卵を行なう.
生態的特性 成虫の寿命は2週間以上.
侵入情報
国内移入分布 愛知県(2012年),埼玉県(2013年)群馬県,東京都,大阪府,徳島県(2015年),栃木県(2016年)茨城県,三重県,奈良県,和歌山県(2019年),で侵入が確認. 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
詳細マップはこちら
移入元 不明
侵入経路 海外の事例では,輸入貨物や木製梱包材に随伴して侵入する.
侵入年代 2012年ごろ
影響 サクラ,ウメ,カキ,モモ,ポプラなどの樹木に寄生して弱らせたり,枯死の原因となる.
法的扱い カミキリムシ科は検疫有害動物(植物防疫法)
防除方法 宿主となった樹木の伐採.成虫には殺虫剤も効果的.原産地の中国では,昆虫病原性線虫を利用した生物的防除が行われている.
問題点等 生活史が長いため侵入後の防除は困難.
海外移入分布 イタリア.ドイツは一時的に侵入していた.
備考
令和5(2023)年度 環境省「特定外来生物の市町村別侵入状況の把握のためのアンケート」調査の結果は,市町村単位の分布地図※及び一覧(下記URL)にて参照されたい. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/category.html
※都道府県単位の分布地図は,学術誌や記事,通報などをもとに,標本や画像データを確認して作成されたものである. 市町村単位の分布地図は,自治体へのアンケートをもとに作成されたものである. 従って,両者の分布情報が一致しない部分がある.
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