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シルバーリーフコナジラミ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 シルバーリーフコナジラミ

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シルバーリーフコナジラミ
分類群 カメムシ目 コナジラミ上科 コナジラミ科
(Aleyrodidae, Aleyrodoidea, Hemiptera)
学名 Bemisia argentifolii
主なシノニム Bemisia tabaci
英名等 Silverleaf whitefly
自然分布 北米
形態 体長約1mmのコナジラミ.タバココナジラミ B. tabaci(日本に自然分布)と似る.成虫の胴体は白色~淡黄色.翅は白色の無地で,粉状のワックス性分泌物に覆われる.翅を45度~垂直に立てて葉に止まる.胴体は翅の間から見える.オンシツコナジラミが葉面に対してほぼ並行に翅をたたむ点で識別可能.
卵は約0.2mmの洋ナシ型.幼虫は白色~黄色で体長0.3~0.6mm.蛹は楕円形の鱗状で,長さ約0.7mm.平滑な葉上の蛹は背面に剛毛を持たないが,毛のある葉上では背面に剛毛を持つ.
生息環境 農地で発生.様々な植物に寄生する.
温度選好性:タバココナジラミと比べてやや低温に弱い.5℃以下では孵化率が低下する.発育零点は12.5℃,発育有効積算温度は228日度.
繁殖生態 情報整理中
生態的特性 食性:植物食
侵入情報
国内移入分布 ほぼ全国 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 米国
侵入経路 米国から輸入したポインセチアに付着していた可能性が指摘されている.
侵入年代 初確認は1989年だが,この時点ですでに22県に分布していた.
影響 植物体から吸汁する際に,トマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)を媒介.TYLCVは,九州・東海で蔓延しつつある.日本で発生しているTYLCVは,東地中海の系統.
影響を受ける在来生物:カボチャ,トマトなどを含む農産物.
法的扱い コナジラミ科は検疫有害動物(植物防疫法)
防除方法 殺虫剤(多数の薬剤で防除効果が認められている),ハウス開口部の遮蔽,幼若ホルモン様剤を塗布した黄色シート,防虫ネット,天敵導入(オンシツツヤコバチ,いくつかの昆虫寄生菌など)
問題点等 情報整理中
海外移入分布 汎世界的.韓国,台湾,大陸中国,インド,中東各地,エジプト,チュニジア,南アフリカ,モーリシャス,レユニオン,カナリア諸島,北米~中南米各地,カリブ海島嶼,欧州各地,オーストラリア,ニュージーランド,多数の太平洋島嶼(ハワイ,グアム,ニューカレドニア,フィジー,仏領ポリネシア,他)
備考
日本の侵略的外来種ワースト100

本種は,トマトの着色異常やカボチャの葉の白化症を起こす“タバココナジラミ新系統 (Bemisia tabaci strain B, biotype B, new type, poinssetia strain)”として報告され,その後別種として記載された.現在でも,タバココナジラミの1系統として扱っている資料もある.
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