(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
  1. 侵入生物データベース >
  2. 日本の外来生物 >
  3. 昆虫類 アラートリスト >
  4. ヒアリ

ヒアリ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 ヒアリ

クリックすると拡大画像が表示されます

ヒアリ
分類群 ハチ目 スズメバチ上科 アリ科
(Formicidae, Vespoidea, Hymenoptera)
学名 Solenopsis invicta
英名等 Red imported fire ant, RIFA
自然分布 南米
形態 ワーカーは多型で,体長2.5mm~6mm.体色は赤褐色,腹部が暗色.日本には同属の在来種トフシアリが生息する.
生息環境 草地など比較的開けた環境.
温度選好性:亜熱帯~暖温帯
繁殖生態 繁殖期:有翅虫は通年みられるが特に春・夏に多い.結婚飛行は春から晩秋まで行われる.
産仔数:約30~70個.
生態的特性 コロニーの社会的な構造は,主にGp-9遺伝子の対立遺伝子によって決定される.働きアリがB対立遺伝子をもつコロニーは一匹の女王アリからなるが,b対立遺伝子をもつコロニーは数匹の女王アリをもつ.マウンド状のアリ塚をつくる.3年で高さ約30cm,直径約60cmに達する.通常60~100m2のなわばりを持つ.
食性:雑食性.節足動物,トカゲなどの小型脊椎動物,甘露,樹液,花蜜,種子など.採餌活動はふつう単独で行われる.
侵入情報
国内移入分布 国内未定着 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
詳細マップはこちら
移入元 国内未定着
侵入経路 アメリカでは1930年ごろにヒアリの侵入が確認され,船荷に伴って持ち込まれたと考えられている.近年,オーストラリア,ニュージーランド,マレーシア,台湾,中国南部など環太平洋諸国に急速に分布を拡大しているが,侵入経路は明らかになっていない.
侵入年代
影響 捕食,競合,駆逐.農業被害,刺傷による人の健康被害等.日本にはまだ侵入が確認されていないが,侵入・定着した場合は甚大な被害をもたらすと考えられる.
影響を受ける在来生物:在来アリ類など生物相
法的扱い 2023年に施行された改正外来生物法で新たに設けられた、権限を強化されたカテゴリーである「要緊急対処特定外来生物」に指定された.
防除方法 殺虫剤
問題点等 情報整理中
海外移入分布 情報整理中
備考
世界の侵略的外来種ワースト100

令和6(2024)年度 環境省「特定外来生物の市区町村別侵入状況の把握のためのアンケート」調査の結果は,市区町村単位の分布地図※及び一覧(下記URL)にて参照されたい. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/moe2024_0927.xlsx
※調査ではヒアリ(アカヒアリ)以外のソレノプスィス・サエヴィスィマ種群の全種,その他のトフシアリ属の種間交雑により生じた生物も対象としたが,侵入が確認されなかった. 都道府県単位の分布地図(本ページ掲載に)は,学術誌や記事,通報などをもとに,標本や画像データを確認して作成されたものである. 市区町村単位の分布地図(詳細マップ)は,自治体へのアンケートをもとに作成されたものである. 従って,両者の分布情報が一致しない部分がある.
基本・侵入情報 参考資料リスト