(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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クインスランドミバエ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 クインスランドミバエ (写真なし)
分類群 ハエ目 ミバエ科
(Tephritidae, Diptera)
学名 Bactrocera tryoni
英名等 Queensland fruit fly, Q-fly, QFF
自然分布 オーストラリア東部
形態 成虫の体長7mm程度,翅を広げた幅10-12mm程度のハエ.頭部は赤みがかった黄色で,複眼は赤褐色.前面に2対,頭頂部に1対剛毛を持ち,複眼後縁に短い剛毛を多数持つ.胸部は赤褐色の地で,側面~背側面および後部背面に黄色の斑紋を持つ.腹部は暗褐色の地に黄色の横帯を持つ.胸部~腹部は薄い毛に覆われる.翅は長さ5~6mm程度,透明で褐色の斑紋を持つ.
ウリミバエ・ミカンコミバエと同じBactrocera属に属し,形態,前翅の斑紋等もミカンコミバエに類似する.
卵はバナナ状の形状で長さ0.8mm,太さ0.2mm,白~黄色.
幼虫は3齢まであり,3齢で体長8~11mm太さ1.2~1.5mm程度.
蛹は樽型で,幼虫の60~80%程度の長さ.
生息環境 様々な果実に寄生.知られている自然宿主は,25科60種におよぶ.
繁殖生態 繁殖期:冬を除いてほぼ通年
夕刻に交尾し,雌は熟した果実を探し,傷口もしくは自ら空けた孔に,一度に最大7個産卵.生涯の産卵数はで500~800個.2~3日で孵化し,果実を食害しながら穿孔.10~31日程度で3齢まで成長し,果実の外に出て,土壌中で蛹化.夏季は1週間程度で羽化するが,冬季は蛹のまま越冬して羽化.
生態的特性 食性:幼虫は様々な果実を食害.成虫は蜜などを利用.
侵入情報
国内移入分布 国内未定着 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 国内未定着
侵入経路 様々な植物に混入して持ち込まれる可能性がある.
侵入年代
影響 さまざまな果実を食害.
影響を受ける在来生物:柑橘類,バナナ,マンゴー,パパイヤ,トマト等
法的扱い 検疫有害動物.また,本種の発生地域からの様々な生果実は輸入禁止(植物防疫法).
防除方法 検疫による侵入防止.侵入した場合,殺虫剤の噴霧,ベイト剤散布,雄除去法などの組み合わせが有効とされる.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 ニューギニア,ニューカレドニア,ポリネシアの一部(オーストラル諸島,ソシエテ諸島)
備考
基本・侵入情報 参考資料リスト