(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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ミナミキイロアザミウマ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 ミナミキイロアザミウマ

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ミナミキイロアザミウマ
分類群 アザミウマ目 アザミウマ科
(Thripidae, Thysanoptera, Insecta)
学名 Thrips palmi
英名等 Melon thrips
自然分布 東南アジア
形態 雌成虫は体長1.0~1.1mm,体色は橙黄色.翅の縁毛が黒いため,翅をたたんだ時に合わせ目が背中に黒い筋として見える.雄は雌より小型で体色が薄い.
生息環境 農地に生息.様々な農産物に寄生.
温度選好性:本種は熱帯地域が原産で,日本では南西諸島以外の露地では越冬不可能である.ミカンキイロアザミウマと比較すると,低温域では発育が遅いが,高温域では発育が速くなる.
繁殖生態 孵化幼虫は白色,2齢幼虫は黄色で,葉を食害.2齢幼虫が成熟すると地表に落ち,落ち葉の下や土中で蛹化.蛹の状態でも不活性ながら歩行可能.前蛹・蛹の2段階を経て羽化.雌成虫は25℃で16日程度生存し,日に3~4卵,計60卵ほど産卵する.25℃では,産卵から次世代の産卵まで17.5日ほど.
生態的特性 成虫は色彩反応を示し,近紫外線波長を吸収する白や青などに誘引される.
食性:植物食
侵入情報
国内移入分布 福島県以南の各地 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 不明
侵入経路 苗などへの混入と推測されている.
侵入年代 国内での初記録は1978年の宮崎県.沖縄での初記録は1980年3月,那覇市の施設スイカにて.
影響 花卉・野菜等の吸汁.植物ウイルス病の媒介.
影響を受ける在来生物:農産物各種
法的扱い アザミウマ科は検疫有害動物(植物防疫法)
防除方法 殺虫剤,ヒメハナカメムシ類・カブリダニ類等天敵導入の組み合わせ.ハウスの開口部を寒冷紗で覆う,近紫外線除去ビニルで覆うなどの物理的防除も効果が知られている.
問題点等 日本の侵入個体群は,多くの殺虫剤に対する抵抗性を持つ.
海外移入分布 大陸中国,タイ,ミャンマー,マレーシア,インドネシア,フィリピン,インド,スリランカ,モーリシャス,スーダン,オランダ,カナリア諸島,米国(フロリダ),カリブ海島嶼,ガイアナ,ハワイ,グアム,ニューカレドニア,サモアなど
備考
日本の侵略的外来種ワースト100
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