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ヒメアマガエル

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 ヒメアマガエル

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ヒメアマガエル
分類群 両生綱 無尾目 ヒメアマガエル科
(Microhylidae, Anura, Amphibia)
学名 Microhyla okinavensis
主なシノニム Microhyla ornata
英名等 narrow-mouthed toad, Okinawa rice frog
自然分布 奄美諸島(喜界島,奄美大島,加計呂間島,請島,与路島,徳之島,沖永良部島,与論島),沖縄諸島(伊平屋島,具志川島,伊是名島,古宇利島,家島,瀬底島,屋我地島,伊計島,宮城島,平安座島,浜比嘉島,津堅島,久高島,沖縄島,渡嘉敷島,座間味島,阿嘉島,慶留間島,粟国島,渡名喜島,久米島),先島諸島(宮古島,伊良部島,石垣島,竹富島,小浜島,西表島,波照間島).
形態 全長雄22~26mm,雌24~32mm程度になる日本最小のカエル.全体的に幅広く扁平で頭部が小さい.背面は暗褐色のはっきりした模様がある幼生は透明で目が左右に離れて付いている.染色体数2n=24.
生息環境 平地や林に広く生息.
温度選好性:不明だが,遮るものの少ない農耕地や市街地でも見られ,高温耐性は高いと考えられる.
繁殖生態 繁殖期:沖縄島では春から夏にかけてがピーク.宮古諸島や八重山諸島では冬期でも繁殖する.
雄は水辺に集まり,鳴嚢を大きく膨らませて「ギーコ,ギーコ」と聞こえる声で鳴く.卵塊は何度かに分けて産出され,一層になって水面に浮く.産仔数:蔵卵数は270~1,200個.
生態的特性 夜行性.地上や浅い地中で生活し,驚くとよく跳びはねる.山道際の小さな流水や林の脇にある水たまりに産卵する.
食性:成体はアリをよく捕食する.幼生は浮遊性の餌を吸い込んで食べる.
侵入情報
国内移入分布 諏訪之瀬島(トカラ列島),多良間島,黒島(先島諸島) 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 不明
侵入経路 不明.
侵入年代 多良間島には1952年頃,黒島には1930年代頃に持ち込まれたとされる.
影響 捕食,競合.もし高密度に達した場合にはアリ等の小動物に影響が及ぶと考えられる.
影響を受ける在来生物:食物となる地表性の小動物(アリ等)と,食物を巡って競合する他のカエル類.
法的扱い 特になし.
防除方法 繁殖期を中心に水辺を見回り,成体や卵塊,幼生を取り除くことが現実的.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 なし.
備考
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