(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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ホンドテン

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 ホンドテン, ニホンテン

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ホンドテン
分類群 哺乳綱 食肉目(ネコ目) イタチ科
(Mustelidae, Carnivora, Mammalia)
学名 Martes melampus melampus
英名等 Yellow marten, Japanese marten
自然分布 本州,四国,九州.亜種ツシマテン M. m. tsuensis が対馬に分布.
形態 毛色には,胸にオレンジ斑をもち,鮮やかな黄色をした個体(“キテン”)から黒褐色をしたもの(“スステン”)まで変異が大きい.遺伝的には比較的均一.北海道の移入個体群は黄色のキテンのみ.頭胴長45cm,尾長19cm,体重1.1~1.5kg.耳介がはっきりと外に出ること,前臼歯が4/4であることで他のイタチ類と区別できる.
生息環境 広葉樹の森林(自然林・二次林),樹木があれば人家周辺にも見られる.
繁殖生態 繁殖期:交尾期:7~8月,妊娠期間:着床遅延を含めて8~9ヶ月,出産期:4~5月
産仔数:2~4
生態的特性 単独で生活.
食性:齧歯類,鳥類,両生爬虫類,昆虫類,土壌動物,果実類
侵入情報
国内移入分布 北海道南部,佐渡島. 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 東北地方(→北海道).佐渡島個体群の起源は本州と考えられるが詳細不明.
侵入経路 北海道には,毛皮生産のため東北地方から導入.
佐渡島には,林業害獣であったノウサギ駆除のため導入された.
侵入年代 北海道では,第二時世界大戦直前から毛皮生産のため飼育され,その後放逐さされた.
佐渡島には,1959~1963年に放逐.
影響 在来種との競合,交雑.捕食.農業被害.
影響を受ける在来生物:北海道では,競合・交雑のおそれのあるエゾクロテン Mertes zibellina
佐渡島では,捕食により減少しつつあるノウサギ(固有亜種サドノウサギ Lepus branchyurus lyoni とされることがある).
法的扱い 狩猟鳥獣(鳥獣保護法)
防除方法 情報整理中
問題点等 情報整理中
海外移入分布 特になし
備考
環境省の事業により佐渡島で飼育・繁殖が行われているトキに対し,2010年3月に本種による食害が生じたことがある.
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