(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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アメリカミンク

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 アメリカミンク

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アメリカミンク
分類群 哺乳綱 食肉目(ネコ目) イタチ科
(Mustelidae, Carnivora, Mammalia)
学名 Neovison vison
主なシノニム Mustela vison
英名等 American mink
自然分布 北米
形態 養殖個体には白色から褐色,青灰色,黒色のものまで様々な毛色の変異があるが,脱柵して野生化した個体には褐色のものが多い.頭胴長:雄45cm,雌36cm,尾長:雄36cm,雌30cm,体重:雄1kg,雌0.7kgが記録されている.
生息環境 海岸部,河川や湖沼沿い.
繁殖生態 繁殖期:晩秋(飼育下),野外では3月ごろ交尾か?
産仔数:春に4~5(飼育下),5月中旬から下旬にかけて出産.
生態的特性 単独性.水辺の期の根元や岩の下などに複数の巣をもつ.同性間の行動圏は重複しないが,異性間ではしばしば重複する.
食性:ノネズミ類,鳥類,甲殻類,魚類,両生類.
侵入情報
国内移入分布 北海道全域,および宮城,福島,群馬,長野の各県の一部地域 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
詳細マップはこちら
移入元 米国
侵入経路 北海道に導入されたものが逸走,野生化した.
侵入年代 昭和3(1928)年に4頭輸入,1960年代中ごろ野生化個体定着.
影響 在来種に対する競合,捕食の可能性.寄生虫の持ち込みの可能性(トウホクサンショウウオへの感染が近年見られるメタセルカリアの終宿主の一つ).
養魚,養鶏への被害あり.
影響を受ける在来生物:在来イタチ科(競合),トウホクサンショウウオ(寄生虫),在来小動物・家畜・養殖魚(捕食)など
法的扱い 特定外来生物(外来生物法),狩猟鳥獣(鳥獣保護法)
防除方法 ワナ捕獲
問題点等 情報整理中
海外移入分布 中国,欧州各地(ベラルーシ,ベルギー,チェコ,デンマーク,エストニア,ラトビア,リトアニア,オランダ,ノルウェー,ポーランド,ポルトガル,ロシア,スペイン,スウェーデン,フィンランド,フランス,ドイツ,英国,アイスランド,アイルランド,イタリア)など.
備考
令和5(2023)年度 環境省「特定外来生物の市町村別侵入状況の把握のためのアンケート」調査の結果は,市町村単位の分布地図※及び一覧(下記URL)にて参照されたい. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/category.html
※都道府県単位の分布地図は,学術誌や記事,通報などをもとに,標本や画像データを確認して作成されたものである. 市町村単位の分布地図は,自治体へのアンケートをもとに作成されたものである. 従って,両者の分布情報が一致しない部分がある.
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