侵入情報 |
国内移入分布 |
ほぼ全国 |

※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
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移入元 |
北米 |
侵入経路 |
動物飼育施設から逸走,ペットの逸出・放逐 |
侵入年代 |
国内で最初の野生化は,1962年に愛知県犬山市の動物園から集団逸出した12頭に由来するされる.1970年代後半以降テレビアニメの影響で飼育ブームとなり,日本各地で飼育個体の放逐・逸出により野生化.また,有害鳥獣として捕獲された個体の「奥山放獣」により分布拡大した可能性も指摘されている. |
影響 |
在来中型哺乳類との競合,鳥類への営巣妨害・営巣放棄,野生生物の捕食,食性や営巣場所の競合,農業被害(特にトウモロコシ被害が深刻.ナス・トマト・エンドウなどの野菜類,メロン・スイカ・イチゴなどの果実類,コイなどの養殖魚,家畜飼料,ビニールハウスの破壊など).文化財を含む建造物への侵入・損壊,人獣共通感染症を含む病原体の媒介(狂犬病,ジステンパー,アライグマ糞線虫 Stronglyloides procyonis,アライグマ蛔虫 Baylisascaris procyonis,インフルエンザ,日本脳炎,レプトスピラ,紅斑熱群リケッチア,サルモネラ など) 影響を受ける在来生物:タヌキ・キツネなどの中型哺乳類(競合),サギ類などの鳥類(営巣妨害),爬虫両生類,昆虫,甲殻類(捕食) |
法的扱い |
特定外来生物(外来生物法).狩猟鳥獣(鳥獣保護法).移入規制種(佐賀県での放逐禁止,佐賀県 環境の保全と創造に関する条例) |
防除方法 |
箱ワナ・エッグトラップによる捕獲.捕獲時期・対象個体の齢などによって実質的な効果が異なり,十分な事前調査と計画的な対策が必要. |
問題点等 |
計画的な対策により低密度化・影響低減が見られる事例がある一方,農業被害防止を主目的とした対症療法的なアライグマ対策が行われ,あまり効果があがっていないケースもある. |
海外移入分布 |
ドイツ,フランス,デンマーク,オランダ,ベルギー,ルクセンブルグ,スイス,オーストリア,ハンガリー,ポーランド,チェコ,ベラルーシ,ロシア,アゼルバイジャン,ウズベキスタン,バハマ諸島 等. |