(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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アナウサギ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 アナウサギ, カイウサギ

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アナウサギ
分類群 哺乳綱 兎形目(ウサギ目) ウサギ科
(Leporidae, Lagomorpha, Mammalia)
学名 Oryctolagus cuniculus
英名等 Domestic rabbit
自然分布 スペイン東半部
形態 欧州の他のウサギ類と比べてやや小型で耳が短く,先端部に黒色部が無い.尾の下面が白い.野生のものは,通常,体長35~45cm,尾長4~7cm,耳長6~8cm,体重1.4~2.3kg
生息環境 年間降水量1000mm以下の地中海性気候が適し,巣穴の掘りやすい排水力のある堅牢な土壌を備え,採食場に隣接して隠れ場となる低木林のある環境.
繁殖生態 繁殖期:春から夏.妊娠期間30日.
産仔数:4〜9子.1年間に15〜45子出産.年間出産回数3〜5.
生態的特性 地下に複雑に張り巡らされたトンネルを隠れ場所にする.数頭のメスと1頭の優位雄,周辺部の劣位雄のコロニーを単位になわばりを防衛.
食性:多くの植物の葉,芽,枝,樹皮を採食.
侵入情報
国内移入分布 渡島大島・小島(北海道),七ツ島大島(石川),浮島(千葉),地内島(伊豆諸島),家島群島松島(兵庫),沖ノ島(隠岐),茂床島(岡山),大久野島(広島),羽佐島(香川),牛深大島(熊本),宇治群島家島(鹿児島),屋那覇島(沖縄). 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 不明
侵入経路 島嶼によって異なり,毛皮・食肉用の放獣.放獣目的不明の島嶼もある.
侵入年代 日本への最初の輸入は16世紀.古い文献によれば,19世紀前半には野生化カイウサギが分布していた.現在小島嶼で野生化しているものは,1950年代~90年代に放獣されたものである.
影響 繁殖巣穴占拠による繁殖妨害,競合,植生への影響及び土壌浸食,農業被害,VHDの伝播
影響を受ける在来生物:オオミズナギドリ,アマミノクロウサギ,希少ラン科植物などを含む植生,農作物
法的扱い 特になし
防除方法 捕獲または射殺.石川県七ツ島大島では,銃器による殺処分と,ウサギの食害で裸地化した地表面の被覆による土壌飛散防止が,影響の低減と植生復元に効果をあげている.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 情報整理中
備考
世界の侵略的外来種ワースト100,日本の侵略的外来種ワースト100
2019年5月21日、国指定七ツ島鳥獣保護区(石川県輪島市の離島)内において根絶されたと発表<http://chubu.env.go.jp/pre_2019/post_44.html>。
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