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2016年10月11日

受賞のお知らせ ~
江波 進一 主任研究員が分子科学会奨励賞を受賞

概要

受賞者氏名: 江波 進一 (環境計測研究センター)
賞の名称:  分子科学会奨励賞
授賞機関:  分子科学会
受賞年月日: 2016年9月13日
受賞対象:  新規質量分析法を用いた不均一ラジカル反応機構の研究

江波 進一(環境計測研究センター 反応化学計測研究室 主任研究員)

ひとこと

我々人間が徐々に老化していくように、大気エアロゾルもその一生の中で徐々に「老化」していきます。大気エアロゾルの「老化」の主な原因は、大気中に存在するヒドロキシルラジカル(OHラジカル)による酸化反応であると考えられています。このプロセスは「光化学的エイジング」と呼ばれています。このエイジングによって大気エアロゾルの放射強制力と毒性が同時に変化するため、そのメカニズムの詳細な解明は、地球の気候変動問題と大気汚染問題に直接関連する重要なテーマであります。私は独自の実験手法を開発し、気相のOHラジカルと液相に含まれる大気エアロゾル成分の不均一反応メカニズムを研究してきました。最近の私の研究によって、有機エアロゾルの主成分であるジカルボン酸の気相OHラジカルによる酸化メカニズムが詳細に解明されました。今回の受賞はその成果を評価されたものです。大気環境化学において、分子科学をベースとした基礎研究は今後ますます重要になると思われます。今後も基礎を大事にした研究を進めていきたいと思いますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。