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2016年10月11日

受賞のお知らせ ~ 江波 進一 主任研究員が
クリタ水・環境科学研究優秀賞を受賞

概要

受賞者氏名: 江波 進一 (環境計測研究センター)
賞の名称:  クリタ水・環境科学研究優秀賞
授賞機関:  公益財団法人クリタ水・環境科学振興財団
受賞年月日: 2016年8月26日
受賞対象:  水の界面におけるプロトンの挙動に関する研究

江波 進一(環境計測研究センター 反応化学計測研究室 主任研究員)

ひとこと

水と空気の境界相(界面)におけるイオンの挙動はバルク中とは異なることが知られています。その界面特有のイオンの挙動は、大気化学において重要な役割を果たしています。たとえば海水や海洋エアロゾルに含まれるヨウ化物イオンは、空気—水界面に選択的に集まるため、大気中のオゾンと優先的に反応します。その結果、海洋境界層のオゾン濃度変動に影響を与えています。しかし、そのメカニズムはこれまでよくわかっていませんでした。私は厚さ約1nmの空気—水界面に存在するイオンを選択的に計測できる手法を用いて、水の界面におけるイオンの挙動のメカニズムの研究を行ってきました。最近の私の研究によって、イオンは水の界面で長距離の相互作用をしており、その相互作用は水分子の水素結合ネットワークによって増強されることが初めて示唆されました。今回の受賞はその成果を評価されたものです。大気化学・環境化学において、物理化学をベースとした基礎研究は今後ますます重要になると思われます。引き続き、基礎を大事にした研究を進めていきたいと思います。