記者発表 2008年10月17日

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国立環境研究所セミナー: ブループラネット賞受賞者による
記念講演会について(お知らせ)
(筑波研究学園都市記者会配布)

平成20年10月17日(金)
独立行政法人国立環境研究所
企画部長  :  松井 佳巳 電話番号 (029-850-2302)
広報・国際室長  :  佐藤 邦子 電話番号 (029-850-2304)
担当  :  広兼 克憲 (029-850-2308)


国立環境研究所では、平成20年11月14日(金)に、平成20年度ブループラネット賞(※)の受賞者であるクロード・ロリウス博士(フランス)とジョゼ・ゴールデンベルク教授(ブラジル)をお招きし、記念講演会を開催することになりました。環境分野で大きな貢献をされた研究者と直接意見交換できる貴重な機会です。ご関心ある方々の積極的な参加をお待ちしております。参加は無料です(要事前登録)。

ロリウス博士は、極地氷床コア分析に基づき、氷期と間氷期間の気候変動と大気中の二酸化炭素との相関関係を明らかにし、現在の二酸化炭素濃度が過去にない高いレベルにあることを指摘しました。

ゴールデンベルク教授は、エネルギー保全及び効率化の改善にかかわる政策に強いリーダーシップを発揮し、1992年の地球サミットについても開催国の環境大臣として尽力されました。

ロリウス博士およびゴールデンベルク教授の講演は英語で行われます(通訳はありません。)。講演会への参加は無料、当研究所ホームページ(http://www.nies.go.jp/)から事前にお申込みいただければ、どなたでもご参加いただけます。

※ブループラネット賞
地球環境問題の解決に向けて貢献した個人や組織を顕彰する地球環境国際賞(旭硝子財団が管理・運営)

 

国立環境研究所セミナー: ブループラネット賞受賞者による記念講演会の概要

日       時 :平成20年11月14日(金) 13:00〜14:30 (受付は12:30開始) 
場       所 :国立環境研究所地球温暖化研究棟交流会議室
(茨城県つくば市小野川16-2)
参加方法 :国立環境研究所ホームページ内専用サイトから事前登録
(11月7日(金)まで、先着順、参加無料)
https://project.nies.go.jp/events/BluePlanet2008/index.html
     
会場案内図 ※極力、下記の公共交通機関を御利用ください。駐車場は台数が非常に限られており、駐車できないこともあります。事情がある場合にはお問い合わせ下さい。
●JR常磐線ひたち野うしく駅東口バス乗り場(1番)から「つくばセンター行き」か「筑波大学中央行き」乗車、「環境研究所」下車。
●つくばエクスプレス「つくば駅」A4出口、バス乗り場(4番)から「ひたち野うしく駅行き」乗車、「環境研究所」下車  http://www.nies.go.jp/gaiyo/kotu/
問い合わせ先: 国立環境研究所広報・国際室 
担当: 広兼(ひろかね)  電話:029-850-2308
FAX:029-851-2854  メール:bp2008@nies.go.jp

講演者の紹介

クロード・ロリウス博士(フランス)
クロード・ロリウス博士(フランス)
フランス国立科学研究センター 名誉主任研究員
フランス科学アカデミー 会員

1950年代半ばより南極の氷河(氷)の研究を始め、合計22回の、南極を主とする極地探査を行いました。国際的専門家からなる様々なチームと共同の探査を通じて氷床コアを掘削し、その総合的な研究により、過去の気温と大気の組成に関する情報が得て、過去40万年前の地球の気候変動を明らかにしました。特に、地球上で最も寒いボストーク基地で掘削した氷床コアの分析から氷期、間氷期間の気候変動と大気中の二酸化炭素・メタンとの相関関係等を見出したことは画期的でした。これらの結果から、博士は、現在の大気中二酸化炭素濃度が過去にない高いレベルにあり、この高濃度が人間活動と密接な関係がある可能性を示唆し、地球温暖化について警鐘を鳴らしました。
ジョセ・ゴールデンベルク教授(ブラジル)
ジョセ・ゴールデンベルク教授(ブラジル)
サンパウロ大学電気工学・エネルギー研究所教授
サンパウロ大学元学長

1960年代末よりエネルギー問題全般の研究を始め、1973年の石油危機直後にはバイオエタノール計画の採択に主要な役割を果たすなど、ブラジルのエネルギー政策の策定および推進に大きく貢献しました。1980年代には世界の持続可能な発展に貢献するエネルギー戦略を立案し、途上国が発展する上での「技術の馬跳び (“technological leapfrogging”)」の概念を先駆的に打ち出し、途上国が革新的な技術を導入・発展する戦略を掲げ、持続可能な開発における再生可能エネルギーの推進に多大な貢献をしました。1992年にはブラジルの環境大臣として、地球サミットの準備をリードされました。その後も、環境問題全般において、国連等で強いリーダーシップを発揮し、特にエネルギーの保全・利用の効率化の改善に関わる多くの政策の施行に貢献しました。

詳細情報について

受賞者の業績、ブループラネット賞の概要は下記サイトをご覧下さい。
http://www.af-info.or.jp/jpn/honor/honor.html