記者発表 2008年7月9日

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サマー・サイエンスキャンプ2008の実施について
- 高校生のための先進的科学技術体験合宿プログラム-
(お知らせ)
(筑波研究学園都市記者会、沖縄県政記者クラブ、八重山記者クラブ同時配付)

平成20年7月9日(水)
(独)国立環境研究所広報・国際室
(029-850-ダイヤルイン番号)
  室            長  : 佐藤 邦子(2304)
  研究企画主幹  : 広兼  克憲(2308)
  担            当  : 大橋 美佳(2827)

要  旨

国立環境研究所は、科学に関心のある高校生・高等専門学校生を対象に、2泊3日のサマー・サイエンスキャンプを行います。今年は、公募で選ばれた20名が、沖縄県波照間島での「南の島から地球温暖化を考える」コース、つくばメインキャンパスでの「生物と環境」のA. 植物コース「大気汚染の影響を観察しよう」、B. 微生物コース「微生物の多様性を覗いてみよう」の3つのコースにそれぞれ参加します。

サマー・サイエンスキャンプは、最先端の研究施設で先進的な研究テーマに取り組む研究者・技術者から直接指導を受けることができる科学技術体験合宿プログラムで、(独)科学技術振興機構が主催、(財)日本科学技術振興財団が実施・運営しています。当研究所は平成10年以来本プログラムに協力してきました。

国立環境研究所サマー・サイエンスキャンプ2008の概要

◆ 南の島から地球温暖化を考える

イメージ写真1

日時 : 平成20年7月22日(火)〜7月24日(木)
場所 : 地球環境モニタリングステーション
         沖縄県八重山郡竹富町字波照間4794
参加人数 : 8名
プログラム : 国立環境研究所では、大気中の二酸化炭素など、 温室効果ガスの長期的な観測を沖縄県波照間島のモニタリングステーションで行っています。ここでは、都心に比べて、よりグローバルな大気の状態を観測することができます。このキャンプでは、地球規模で起こりつつある二酸化炭素の大気への蓄積状況や濃度を直に確認し、植物や海水との相互関係を調べる実験を行います。

<1日目>7月22日(木)
17:30〜18:30 オリエンテーション(波照間島)
21:00〜22:00 星空観測と夜間の空気採取
<2日目>7月23日(水)
9:00〜10:00 観測所の見学と温暖化に関する講義
10:00〜12:00 二酸化炭素分析法実習と観測鉄塔での空気採取や各地の空気の分析実験
13:00〜15:00 島内の試料採取調査(海水、植物、土壌、空気など採取)
15:00〜18:00 二酸化炭素の動態に関する実験
19:00〜21:00 講師等との交流会
<3日目>7月24日(木)
9:00〜10:00 実験の結果発表とまとめ方の解説
10:00〜11:20 地球温暖化についての議論、感想
11:20〜11:30 閉講式

◆ 生物と環境

イメージ写真2

日時 : 平成20年7月28日(月)〜7月30日(水)
場所 : つくばメインキャンパス
         茨城県つくば市小野川16-2
参加人数 : Aコース 6名 / Bコース 6名
プログラム : 人間が便利な生活と引き替えに環境に与えている 様々な影響について、排出された化学物質や、植物、水・土壌、土壌細菌などの観察を通して考えます。

A.植物コース
排出された化学物質により汚染された植物が、どのような障害を発症するかを観察します。
<1日目>7月28日(月)
13:15〜15:00 開講式・オリエンテーション
15:10〜17:30 使用機器の説明と講義
<2日目>7月29日(火)
9:00〜11:00 大気汚染曝露実験準備
11:00〜16:00 植物への大気汚染曝露実験とエチレン測定
18:00〜19:30 講師等との交流会
<3日目>7月30日(水)
9:00〜12:00 大気汚染曝露葉の障害観察
13:00〜14:30  結果のまとめと考察
14:40〜15:00 閉講式
B.微生物コース
様々な環境から採取した土壌にいる微生物を調べて、化学物質が生物相に与える影響を確認します。
<1日目>7月28日(月)
13:15〜15:00 開講式・オリエンテーション
15:10〜17:30 フィールド調査
<2日目>7月29日(火)
9:00〜12:00  環境試料からのDNA抽出、遺伝子増幅
13:00〜16:00 遺伝子に関する講義
16:00〜17:30  電子泳動用試料の調整、泳動開始
18:00〜19:30 講師等との交流会
<3日目>7月30日(水)
9:00〜12:00 電気泳動結果の検出と解析
13:00〜14:30  DNA塩基配列決定法に関する講義
14:40〜15:00 閉講式

サマ−・サイエンスキャンプの詳細は、(財)日本科学技術振興財団ホームページ(http://ppd.jsf.or.jp/camp/)をご覧下さい。

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