記者発表 2007年2月16日

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スターン・レビュー「気候変動の経済学」の日本語版作成について(お知らせ)

平成19年2月16日(金)
独立行政法人国立環境研究所(029-850-ダイヤルイン番号)
   地球環境研究センター長 笹野  泰弘 (2444)
   温暖化対策評価研究室長 甲斐沼美紀子 (2422)
   温暖化対策評価研究室 主任研究員 藤野  純一 (2504)


国立環境研究所とアジア太平洋統合評価モデル(AIMエイム)チーム※注の研究者グループは、環境省と駐日英国大使館の企画・監修のもと、スターン・レビュー「気候変動の経済学」のExecutive Summary(概要)部分(原文約30ページ)を翻訳しました。そこで、和英を併記した版を本日公表いたします。当該概要版は、環境省、駐日英国大使館及び国立環境研究所のウェブページにてダウンロードできます。(駐日英国大使館では、2月21日から。)

また、報告書本文についても、環境省と駐日英国大使館は、国立環境研究所のAIMチームの全面的な協力を得て、本年4月末を目途に、翻訳を完成し、公表する予定です。

スターン・レビューは、昨年10月、世界銀行の元チーフ・エコノミストで、現在は英国政府気候変動・開発における経済担当政府特別顧問であるニコラス・スターン博士が取りまとめ、英国首相と財務大臣に報告され、昨年12月には、ナイロビ(ケニア)で開催された気候変動枠組条約の締約国会議(COP12)でも紹介されました。

※注:国立環境研究所の温暖化影響・対策研究に携わる研究者を中心とする、アジア太平洋地域における環境問題を考慮した、地球温暖化影響・対策評価のためのシミュレーションモデルを開発している研究チーム。

1.目  的

地球温暖化が経済に与える影響について、国民各層の理解を深めていただくことを目的に、スターン・レビューの日本語版を作成し、国内で広く普及を目指します。

2.スケジュール

(1)  概要版は、本日2月16日に環境省及び(独)国立環境研究所のウェブページ上で公表します(http://www-iam.nies.go.jp/aim/stern/SternReviewES(JP).pdf)。
なお、駐日英国大使館では、2月21日からの公表です。

(2)  報告書本文については、4月末を目途に翻訳を終了し、概要版と同様に公表する予定です。

3.関係機関の役割分担

企画・監修 環境省、駐日英国大使館
翻        訳 (独)国立環境研究所、AIMチーム