記者発表 2006年10月25日

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国立環境研究所セミナー:ブループラネット賞受賞者による記念講演会について(お知らせ)
(筑波研究学園都市記者クラブ配布)

平成18年10月25日(水)
独立行政法人国立環境研究所
企  画  部  長  :  加藤  正男 電話番号 (029-850-2302)
広報・国際室長  :  佐藤  邦子 電話番号 (029-850-2304)
担             当  :  広兼  克憲 電話番号 (029-850-2308)


国立環境研究所では、この度、本年度ブループラネット賞(※)受賞者の宮脇  昭博士(日本)とエミル・サリム博士(インドネシア)をお招きし、来所記念講演会を開催することとしました。

宮脇博士は、「潜在自然植生」の概念に基づく森林回復・再生の理論を提唱・実践し、防災・環境保全林、熱帯雨林の再生に成功して、地球の緑を回復する手法の確立に貢献されました。サリム博士は、持続可能な開発の概念の創設に関わり、長年国連関連会議で全地球的環境政策の推進に主導的な役割を果たし、ヨハネスブルグサミットの成功に向け大きく貢献されました。

講演会への参加は無料、宮脇博士の講演は日本語、サリム博士の講演は英語で行われます(通訳はありません)。

当研究所ホームページ(http://www.nies.go.jp/)から事前申込いただければ、どなたでも参加できます。幅広い分野の方々のご参加をお待ちしております。

※ブループラネット賞
地球環境問題の解決に向けて貢献した個人や組織を顕彰する地球環境国際賞(旭硝子財団が管理・運営)

国立環境研究所セミナー: ブループラネット賞受賞者による記念講演会の概要

日       時    平成18年11月17日(金)  13:00〜14:30  (受付は12:30開始)
場       所 国立環境研究所地球温暖化研究棟交流会議室(茨城県つくば市小野川16-2)
参加方法 国立環境研究所ホームページ(http://www.nies.go.jp/)からメールにて事前登録
(申し込み期限11月10日(金)まで、先着順、参加無料)


会場のご案内

※駐車場はございますが台数が非常に限られており、場合により駐車できないこともあります。極力、公共交通機関を御利用ください。
(JR常磐線ひたち野うしく駅東口バス乗り場(1番)から「つくばセンター行き」又は「筑波大学中央行き」に乗り、「環境研究所」下車。又はつくばエクスプレス「つくば駅」バス乗り場(4番)から「ひたち野うしく駅行き」に乗り、「環境研究所」下車)
問い合わせ先: 国立環境研究所広報・国際室
電話029-850-2308、e-mail:b-planet@nies.go.jp


講演者のご紹介

(旭硝子財団ホームページより、一部編集して作成)



宮脇  昭博士(日本)

国際生態学センター研究所長
横浜国立大学名誉教授


自然の立地条件に最も適した土地本来の植生を意味する「潜在自然植生」という概念に基づく森林回復・再生の理論を提唱する一方、日本全国の大学の植物生態学系研究室の協力を得て、日本における植生調査の集大成となる「日本植生誌」全10巻を編著されました。

そして、国内海外あわせて1500ヶ所以上で現地植生調査に基づき再生の理論を実践することにより、国内では20〜30年で限りなく自然林に近い防災・環境保全林を再生すると共に、海外でも熱帯雨林の再生に成功するなど、具体的実績をもとに生態系の基盤である地球の緑環境回復の可能性と成果を提示されました。










エミル・サリム博士(インドネシア)

インドネシア大学  経済学部・大学院教授
元インドネシア人口・環境大臣


地球環境問題の解決を目指し国連が世界的取り組みを本格化した1980年代初頭以降、アジアを代表して世界の環境政策の構築に貢献するとともに、アジアの途上国全体の環境政策を指導してこられました。インドネシアが経済発展の道をたどる過程で15年にわたって環境大臣を務め、環境行政の構築・発展に尽力すると同時に、開発計画に環境配慮を統合させる考え方を世界に先駆けて育み持続可能な発展のモデルを提示されました。先駆的な業績は国際的にも高い評価を受け、「環境と開発に関する世界委員会」、「ヨハネスブルグサミット」等、国連の代表的な環境活動で大きな役割を果たすのみならず、環境問題に関する世界的な議論においてアジアのプレゼンスを高められました。