平成17年4月4日(木)
独立行政法人国立環境研究所
主任研究企画官: |
松村 隆 |
(029-850-2310) |
環境情報センター長: |
岩田 元一 |
(029-850-2340) |
担当:企画・広報室 |
松本 公男 |
(029-850-2453) |
情報企画室 |
坂下 和恵 |
(029-850-3370) |
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国立環境研究所では、当研究所の研究成果を国民各層に分かりやすく伝えるため、研究情報誌「環境儀」を発行していますが、このたび第16号を刊行しました。
第16号で取り上げた「長江流域で検証する『流域圏環境管理』のあり方」では、巨大な三峡ダム築造で世界が注目している中国の長江流域において、「開発」による「流域生態系」の変化を観測し、その問題点と改善策を探ろうというものです。
その中で国際協調的な枠組みに基づく衛星等による総合環境モニタリングやそれから構築されたモデルによるダム湖の水質の予測評価などの研究成果を中心に紹介しています。
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1.第16号の内容
第16号では、流域圏が社会経済活動の基盤となる最小単位であると考えられることから、その生態系機能をモニタリングし、それを再現するモデルを構築することにより、「開発」が与える影響の将来予測など環境管理を可能とする研究成果を紹介しています。
具体的には、巨大ダムの完成によって変化する中国の長江流域を舞台に、アジア太平洋環境イノベーション戦略(APEIS)に基づく国際協調的な研究活動を行うことにより得られた衛星データ等のモニタリングの結果から、実態を反映した流域管理モデルを構築しました。そして、そのモデルから、例えば三峡ダム築造により出現する巨大なダム湖において、富栄養化の問題が発生する可能性が極めて高いことを予測する等の成果が得られました。
内容としては、
- 研究担当者へのインタビュー
(村上 正吾 流域圏環境管理研究プロジェクトリーダー) (徐 開欽 流域圏環境管理研究プロジェクト主任研究員)
- 「流域圏環境管理研究プロジェクトの研究成果」の概要
- 「水循環と流域圏研究 世界の視点と動向」
- 「流域圏環境管理研究プロジェクトの全体構成」
のほか、三峡ダム」の紹介、「水」をめぐる世界の環境変化についての説明等で構成されています。 なお、わかりやすい出版物とするため、これまでと同様、所内での検討に加え、外部の科学関連出版の専門家にリライトを依頼しました。
2.閲覧・入手についての問い合わせ先
● 「環境儀」は、研究所のホームページで閲覧することができます。
ホームページアドレス http://www.nies.go.jp/
● 冊子の入手については、下記へお問い合わせ下さい。
連絡先:国立環境研究所環境情報センター情報企画室出版普及係
(TEL: 029-850-2343 E-mail:pub@nies.go.jp)
● 「国立環境研究所友の会」の会員の方には、友の会事務局を通じて継続的に送付いたします。
(友の会ホームページ http://tomonokai.eic.or.jp/)
(参考)これまで「環境儀」で取り上げたテーマ |
第15号 |
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「干潟の生態系 その機能評価と類型化」 |
第14号
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「マテリアルフロー分析−モノの流れから循環社会・経済を考える」 |
第13号
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「難分解性溶存有機物−湖沼環境研究の新展開」 |
第12号
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「東アジアの広域大気汚染−国境を越える酸性雨」 |
第11号
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「持続可能な交通への道−環境負荷の少ない乗り物の普及をめざして」 |
第10号 |
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「オゾン層変動の機構解明−宇宙から探る 地球の大気を探る」 |
第9号
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「湖沼のエコシステム−持続可能な利用と保全をめざして」 |
第8号
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「黄砂研究最前線−科学的観測手法で黄砂の流れを遡る」 |
第7号
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「バイオ・エコエンジニアリング−開発途上国の水環境改善をめざして」 |
第6号
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「海の呼吸−北太平洋海洋表層のCO2吸収に関する研究」 |
第5号
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「VOC−揮発性有機化合物による都市大気汚染」 |
第4号
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「熱帯林−持続可能な森林管理をめざして」 |
第3号
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「干潟・浅海域−生物による水質浄化に関する研究」 |
第2号
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「地球温暖化の影響と対策−AIM−アジア太平洋地域における
温暖化対策統合評価モデル」 |
創刊号
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「環境中の『ホルモン様化学物質』の生殖・発生影響に関する研究」 |
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