温室効果ガス安定化シナリオ・ワークショップの開催について
(お知らせ)


平成16年1月13日(火)
独立行政法人国立環境研究所
社会環境システム研究領域統合評価モデル研究室
 室長:甲斐沼美紀子(029-850-2422)
 担当:藤野純一(029-850-2504)
環境省地球環境局研究調査室
 室長:高橋康夫(03-3581-3351内線6730)
 補佐:竹本明生(03-3581-3351内線6731)
 担当:小沼信之(03-3581-3351内線6734)




 (独)国立環境研究所は、1月22〜23日に「温室効果ガス安定化シナリオ・ワークショップ」を開催します。本ワークショップは、昨年9月に急逝された故森田恒幸博士の企画によるものであり、気候変動モデルに関する国内外の科学者が一堂に会し、温室効果ガス濃度の安定化に至る最新の排出シナリオの開発に向けた協力について議論し、IPCC第4次評価報告書の作成に貢献することを目指します。

1.ワークショップの概要

 気候変動枠組条約においては、大気中の温室効果ガス濃度を、人類や生態系に危険を及ぼさないレベルに安定化することが究極の目標とされており、将来の気候変動対策の在り方を検討する上で、安定化に向けて必要な対策のシナリオ(安定化シナリオ)を明らかにすることが重要な課題となっています。

 2001年に公表されたIPCC(気候変動に関する政府間パネル)第3次評価報告書においては、22世紀頃までに至る安定化シナリオの推計結果が示されました。しかし、安定化に至る途中段階での温暖化の程度や影響の評価、各国間の公平性の系統的な評価、二酸化炭素以外の温室効果ガスの対策費用等についての検討が十分ではなく、2007年に公表予定のIPCC第4次評価報告書の作成に向けて、新たな安定化シナリオの開発に向けた研究が必要となっています。

 本ワークショップは、この分野の第一人者であった故森田恒幸博士のイニシャティブによるものであり、排出シナリオを分析するための統合評価モデルの研究グループと、気候モデル及び影響評価モデルの研究グループの第一線の研究者が一堂に会し、温室効果ガス排出、気候変動、影響評価の3領域のモデルの連携の可能性を探り、IPCC第4次評価報告書に向けて、より詳細な地域レベルの気候変動・影響の評価や公平性の観点を踏まえた安定化シナリオを検討・評価するための第一歩となるものです。

2.日時・場所

日時:平成16年1月22日(木)〜23日(金) 8:30〜17:30
場所:国立環境研究所 大山記念ホール

3.プログラム・言語

プログラム(英文)は別紙参照。
講演及び質疑応答は全て英語。

4.主催

(独)国立環境研究所
エネルギー・モデリング・フォーラム(スタンフォード大学)

5.問い合わせ先・傍聴登録

社会環境システム研究領域 統合評価モデル研究室 藤野純一
〒305-8506 茨城県つくば市小野川16-2
電話・ファックス:029-850-2504




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