平成15年1月14日(火)
独立行政法人国立環境研究所
主任研究企画官:高木宏明(029-850-2302)
担当:国際共同研究官:清水英幸(029-850-2309)
|
独立行政法人国立環境研究所(NIES)とインドネシア科学研究院(LIPI)は、「インドネシアにおける森林火災とその生物多様性・生態系への影響に関する国際シンポジウム」を、1月22〜24日にインドネシア東ジャワ州プンチャック市のNOVUS
Hotelで共催する。
インドネシアでは、毎年、焼き畑などに起因する森林火災によって、森林資源の焼失、生物多様性の減少、森林環境の劣化、煙害による社会・経済・健康・生活への影響など、多くの深刻な問題が引き起こされている。1997〜1998年には、エルニーニョの影響により記録的な異常乾季が起こり、過去最大規模の森林火災が発生して問題となった。
NIESとLIPIは、2001年に、森林火災と生物多様性に関する共同研究に関する覚書(MoU)を結び、共同研究を推進してきたが、本国際シンポジウムは、その研究成果を核の一つとして、さらに広く、森林火災や生物多様性に関する研究やその他の活動を含めて開催される。日本からは、NIESなど独立行政法人(旧国研)、大学、環境省、財団研究所、JICA等、インドネシアからはLIPIをはじめ、大学、環境省、林業省、森林管理会社等の関係者が多数参加し、森林火災と生物多様性・生態系に関する問題を多方面から発表・討議する。
|
1.ワークショップの概要
日 時:2003年1月22日〜24日
場 所:インドネシア東ジャワ州プンチャック市、NOVUS Hotel
言 語:英語
プログラム:
2003年1月22日
|
開会挨拶
|
インドネシア科学研究院議長 |
独立行政法人国立環境研究所理事長 |
特別講演
|
インドネシア環境省局長 |
財団法人自然環境研究所前理事長 |
インドネシア林業省局長 |
セッション1
|
森林火災の植物相および生態系への影響 |
セッション2 |
森林火災の動物相への影響 |
セッション3 |
森林火災の微生物相への影響 |
ポスターセッション
|
2003年1月23日 |
セッション4 |
生物多様性の保全に係わる研究と活動 |
セッション5 |
リモートセンシングと森林火災評価 |
ポスターセッション |
|
セッション6 |
森林火災の管理と社会経済 |
閉会挨拶 |
独立行政法人国立環境研究所理事長 |
インドネシア科学研究院副議長 |
2003年1月24日 |
生物多様性保全フィールドおよび研究施設訪問
チボダス植物園(西部ジャワ高地植物保全)
ボゴール植物標本館(生物研究センター)
ボゴール植物園(西部ジャワ低地植物保全)
チビノン動物標本館(JICA生物多様性プロジェクト) |
- 2.参加者
森林火災および生物多様性・生態系に関連するインドネシア・日本を中心とする研究者、行政官など(日本:NIESなど独立行政法人(旧国研)、大学、環境省、財団研究所、JICA等、インドネシア:LIPI、大学、環境省、林業省、森林管理会社等)。公開。定員100名程度。
3.ワークショップ開催の背景
インドネシアでは、毎年、焼き畑などに起因する森林火災によって、森林資源の焼失、生物多様性の減少、森林環境の劣化、煙害による社会・経済・健康・生活への影響など、多くの深刻な問題が引き起こされている。1997〜1998年には、エルニーニョの影響により記録的な異常乾季が影響し、過去最大規模の森林火災が発生し、ヘイズが近隣アジア諸国にまでおよび、大きな地域社会問題となった。
NIESとLIPIとは、2001年に、森林火災と生物多様性に関する共同研究に関する覚書(MoU)を結び、環境省の地球環境研究総合推進費を得て、森林火災の影響評価と森林生態系の回復に関する国際共同研究を推進してきたが、本国際シンポジウムは、その研究成果を核の一つとして、さらに広く、森林火災や生物多様性に関する研究やその他の活動を含めて開催される。関係研究者・行政官などが多数参加し、森林火災と生物多様性・生態系に関する問題を自然科学面のみならず社会経済との関わりを含めて多方面から発表・討議する。広い領域で最新の科学的知見の共有化を図り、これからの森林火災と生物多様性保全に関わる問題、研究・活動の方向性について議論する
4.問い合わせ先
独立行政法人国立環境研究所 国際共同研究官 清水 英幸
Tel: 029-850-2309/2451 Fax: 029-850-2433 E-mail: hshimizu@nies.go.jp
日本事務局: 財団法人自然環境研究センター 戸畑 祥子
Tel: 03-5824-0963 Fax: 03-5824-0964 E-mail: forestfire_symp_2003@jwrc.or.jp
インドネシア事務局: Research Center for Biology, Bogor, Indonesia Dr. Herwint
Simbolon
Tel: +62-251-322035 Fax: +62-251-336538 E-mail: herbolon@indo.net.id
|