平成15年1月7日（火）
独立行政法人国立環境研究所
統括研究官：森田昌敏（0298-50-2332）
担 当：平野靖史郎 (0298-50-2512)
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独立行政法人国立環境研究所は、ナノ粒子に関する国際ワークショップを、１月14日〜15日に国立環境研究所（つくば）で、社団法人日本自動車工業会の協力により開催する。ナノ粒子は、直径が数十ナノメーターあるいはそれ以下の非常に小さい粒子状物質で、自動車排気ガスにも含まれる。粒径の大きいものとは異なった健康影響が懸念されており、欧米諸国では、ナノ粒子の計測、動態、生体影響等に関する科学面からの検討が始まっている。
本ワークショップでは、米国及び欧州の研究者を招聘し、ナノ粒子の環境動態、測定、物理・化学的性質、生体影響に関するこれまでの研究成果についての総合的な発表と討論を行う。このワークショップの内容は、米国のJournal
of Nanoparticle Research誌に発表される予定である。
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１．ワークショップの概要
日 時：平成15年1月14日（火）10:00〜16:30 - 15日（水）9:30〜16:00
場 所：国立環境研究所 大山記念ホール（茨城県つくば市）
言 語：英語（同時通訳あり）
プログラム：
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平成15年1月14日
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10:00-10:10
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開会挨拶 国立環境研究所理事長 合志陽一 |
| 来賓挨拶 環境省環境管理局長 西尾哲茂 |
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10:10-11:20
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Session１．ナノ粒子の生体影響に関する動向 |
| (1) Sunshine, G., HEI (USA) |
| (2) Donaldson, K., Univ. of Edinburgh (UK) |
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11:20-12:30
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Session 2．ナノ粒子の物理・化学的性質 |
| (1) Khalek, I.A., Sw.R.I. (USA) |
| (2) Ziemann, P., Univ. of Calif. (USA) |
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14:00-15:10
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Session 3．自動車からのナノ粒子の排出とその組成 |
| (1) Maricq M.M., Ford Motor Co, Res Lab, (USA) |
| (2) Yamazaki,S., TOYOTA Central R&D Lab. (Japan) |
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15:20-16:30
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Session 4．ナノ粒子の粒径分布 |
| (1) Pui, D.Y.H., Univ. of Minnesota (USA) |
| (2) Kondo, Y., NIES (Japan) |
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平成15年1月15日
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9:30- 10:50
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Session 5．ナノ粒子の呼吸器内沈着と影響 |
| (1) Gilmour, I., US-EPA (USA) |
| (2) Heyder, J., Natl. Res. Ctr. Environ. Health (Germany) |
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14:00- 16:00
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Session 6．まとめと結論 |
| (司会 Tanabe, K. and Heyder, J.) |
- ２．参加者
ナノ粒子に関する国内外の研究者、専門家等（公開、定員150名、先着順受付）
３．ワークショップ開催の背景
ナノ粒子は、これまで健康影響の対象とされてきた0.1〜数ミクロンの粒径の粒子とは異なる体内動態が考えられ、健康への影響がより強く出る懸念がもたれている。しかしながら、環境中のナノ粒子を定量的に把握する技術は確立されておらず、成分についても特定されていない状況にある。
ナノ粒子の環境動態や生体影響等を明らかにするには、計測、分析、評価手法、動物実験、疫学調査、大気モデルシミュレーション等の幅広い科学技術分野の知見が必要であり、本ワークショップは、世界の第一線で活躍中のナノ粒子の研究者を招聘し、計測から生体影響までの幅広い領域で最新の科学的知見の共有化を図り、これからの研究の課題、方向性について議論することをねらいとしている。
４．問い合わせ先
国立環境研究所「ナノ粒子に関する国際ワークショップ」事務局
平野靖史郎 Tel：0298-50-2512 Fax：0298-50-2512 E-mail：seishiro@nies.go.jp
新田 裕史 Tel：0298-50-2497 Fax：0298-50-2588 E-mail：nitta@nies.go.jp
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