国立環境研究所の特別研究等成果報告書の公表について
(お知らせ:環境省記者クラブ同時発表)
添付ファイル [HTMLファイル]
課題(1) 都市域におけるVOCの動態解明と大気質に及ぼす影響評価に関する研究
課題(2) 大気エアロゾルの計測手法とその環境影響評価手法に関する研究
課題(3) 流域環境管理に関する国際共同研究

平成13年10月30日(木)
独立行政法人国立環境研究所
主任研究企画官高木 宏明 (0298-50-2310)
環境情報センター長今田 長英(0298-50-2340)
担当企画・広報室安田 直人 (0298-50-2303)


研究情報室竹内 久智 (0298-50-2343)
課題(1)若松 伸司 (0298-50-2890)
課題(2)西川 雅高 (0298-50-2495)
課題(3)渡辺 正孝 (0298-50-2338)

要 旨

国立環境研究所では、このほど以下の3編の報告書をとりまとめたので公表する。
(1)都市域におけるVOCの動態解明と大気質に及ぼす影響評価に関する研究
(2)大気エアロゾルの計測手法とその環境影響評価手法に関する研究
(3)流域環境管理に関する国際共同研究

 これら3課題のうち、(1)は国立環境研究所の特別研究として平成10〜12年度に、(2)は開発途上国環境技術共同研究として平成8〜12年度に、(3)は重点共同研究して平成8〜12年度に実施した。

 課題(1)では、VOC(揮発性有機化合物)が大気質に及ぼす影響を評価することを目的として、固定発生源や移動発生源からのVOCの排出量の推計に関する調査・研究、VOC成分の測定システムの開発とフィールドにおける実態把握調査・研究、風洞実験や数値モデルを用いた発生源と環境濃度との関連性評価に関する研究を行った。

 課題(2)では、世界的にも都市大気エアロゾルによる汚染が著しい中国において、都市大気エアロゾルの科学的特徴と土壌起源系エアロゾル(黄砂を含む)の寄与及び環境化学的ふるまいを明らかにするために、長期モニタリングを行った。分析結果を基に北京都市大気中に含まれている化学成分種の長期変動を明らかにするとともに、土壌起源系エアロゾルの寄与率を見積もった。また、土壌起源系エアロゾルが大気中でどのような環境化学的挙動をするのか実証試験を行った。

 課題(3)では、近年めざましい社会経済的発展を遂げている中国長江流域を対象に、持続可能な開発を行うための流域管理手法を国際的連携のもとに開発し、我が国の流域環境に関する技術体系を総合化することを目的として、衛星モニタリング手法と広域現地観測により、長江流域の水環境と生態系基礎構造をメソスケールで観測した。さらに、流域生態系に及ぼす環境変化の影響評価のための数理モデル化を進めた。


1 公表する報告書の名称及び担当
 (1)都市域におけるVOCの動態解明と大気質に及ぼす影響評価に関する研究
   (担当:PM2.5・DEP研究プロジェクト プロジェクトリーダー 若松 伸司)
 (2)大気エアロゾルの計測手法とその環境影響評価手法に関する研究
   (担当:化学環境研究領域 計測技術研究室 西川 雅高)
 (3)流域環境管理に関する国際共同研究
   (担当:水土壌圏環境研究領域 領域長 渡辺 正孝)

2 報告書の要旨(別添のとおり)

3 閲覧・入手についての問い合わせ先
 ● 国立環境研究所の刊行物は、以下で閲覧することができます。
  ・国立環境研究所図書室(複写サービスはありません)
  ・国立国会図書館
   また、国立環境研究所ホームページで、閲覧することができます。

http://www.nies.go.jp/index-j.html

 ● 残部があるものは頒布(送料要負担)していますので、下記へお問い合わせ下さい。
   連絡先国立環境研究所環境情報センター
研究情報室出版普及係(TEL: 0298-50-2343)
〒305-8506 茨城県つくば市小野川16-2