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環境省国立環境研究所地球環境研究センターは、平成13年2月26日(月)と27日(火)の両日、茨城県つくば市の国立環境研究所大山記念ホールにおいて、国際ワークショップ「残留性有機汚染物質(POPs)による海洋汚染」を開催する。 当センターでは、毎年1〜2回地球環境研究者交流会議注1)を開催しており、第17回となる今回は、「海洋汚染」をテーマに、2日間に渡って国内外の研究者などが参集し、講演や最新の研究発表を行う。 |
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1.開催趣旨 人間活動に伴う陸域期限の海洋汚染の進行は、国際的にも重要な環境問題であり、汚染の実態や発生源情報の把握と、それらに基づく有効な対策の立案、実施とが喫緊の課題となっている。特に環境残留性が高く、高度な生物濃縮性と強い生物毒性を併せ持つ化学物質をPOPs(Persistent Organic Pollutants)と総称し、優先順位の高い化合物12種類の選定ならびにそれらの抑制のための国際的な条約づくりがUNEP(国連環境計画)を舞台として進められ、昨年12月にヨハネスブルグで開かれた会合で、条約の最終案が決定された。今後外相会議による正式な採択を経て、各国による批准の推進、条約の発効という段取りが予定されている。 POPsとして選ばれた12物質には、ダイオキシン類やPCB、DDT等内分泌攪乱作用を有する化合物が多く含まれており、急性毒性以外にも蓄積にともなう慢性的な毒性、発ガン性、次世代影響など様々な生物、生体影響が懸念されている。上記条約に基づく有効な対策実施に向けて、世界的な規模での汚染の実態把握、生物影響の状況の把握に加えて、主な発生源に関する情報、生態系を含めた環境動態の信頼性の高いモデルの作成など、さらなる研究の推進を必要とする事項は数多い。また、これらの物質はガス状あるいは、粒子状の形態で大気の流れに乗って長距離輸送されるため、北極圏等使用場所から遠く離れた陸域の汚染の進行も注目されており、海洋汚染研究者ばかりでなく、陸域汚染や大気汚染物質の長距離輸送など異なる研究領域の研究者同士の意見・情報交換、共同研究の実施が有効な取り組みにあたって欠かせない。さらに、現在リストアップされた12物質に加えて、同様の危険性、有害性を有する化学物質の探索と追加、監視強化も重要な課題である。 本国際ワークショップでは、これらPOPs関連物質の生物蓄積性、生物毒性の側面に重点を置き、生物モニタリング、生物影響ならびに長距離輸送、生態系挙動モデル等に関する世界的な研究者を一同に集めてPOPsに関する情報交換を測るとともに、今後の研究課題について議論を深めることを目的とする。 2.日時・場所 平成13年2月26日(月) 13:00-18:00 〜 27日(火) 9:00-17:00 国立環境研究所大山記念ホール 茨城県つくば市小野川16−2 3.実施主体 主催:国立環境研究所地球環境研究センター 4.参加申し込み等 参加及び聴講は無料 参加希望の方は、cgercomm@nies.go.jpあてに、お申し込みください。 なお、講演は全て英語で行われます。 5.問い合わせ先 国立環境研究所地球環境研究センター 総合化・交流 Tel : 0298-50-2347 Fax : 0298-58-2645 E-mail : cgercomm@nies.go.jp 注1)地球環境研究センターが主催して年1〜2回開催する会議で、地球環境研究に携わっている研究者を広く結集し、研究方法成果などについて総合的かつ分野横断的な検討を行うことにより、体系的、効率的、学際的かつ国際的な地球環境研究を推進している。 |